新型コロナウイルスの影響で、妊娠生活に不安や緊張を感じているママ・パパは多いことでしょう。ママの不安や緊張を少しでも和らげたい――。そんなパパにぜひ試してほしいのが、今回紹介する「タッチングケア」。東京・杉並区で、産前産後のママをサポートする助産師の大坪三保子さんに教えてもらいました。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 予防接種なぜ必要?子を守るため知っておきたいこと
(2) 【動画】出産前の不安を緩和 パパのタッチングケア ←今回はココ
(3) 変化する予防接種事情 出産前に知識を得て準備を
(4) コロナ禍で想定外の職場復帰や育休延長 心構えは?
(5) コロナ以降の育休 発想の転換がキーワードに

お互いの体温が伝わりリラックスできる

 体調や気持ちの変化が大きくなりがちな妊娠中。仕事との両立に加え、コロナウイルスへの感染予防などにも気を配ってきた働く妊婦さんは、体力・気力の両面で疲れを感じやすくなっているかもしれません。

 「そんなときだからこそ、不安なママを支えるのは、一番身近にいるパパであってほしいですね」と、助産師の大坪三保子さん。

 大坪さんの助産院では、産前・産後のママ・パパを対象にした「夫婦で行うタッチングケア」を教えています。タッチングケアとはその名の通り、パパが優しくママに「触れる」ケアのこと。筋肉をもむマッサージとは異なり、パパは両手をママの肩や背中、脚などに優しく当てたり、なでたりします。静かで簡単な動きですが、パパの大きな手を通じてお互いの体温が伝わり、お互いにじんわりとした温かさと心地よさが味わえます

 パートナーの呼吸や体温を感じながら二人で行うケアの時間は、体だけでなく心もリラックスさせ、夫婦の絆も深めてくれるはず。先が見えにくい中で出産を迎えるママの不安や緊張も、少し和らぐかもしれません。

 次ページからは4種類のケアを、動画付きで詳しく紹介します。ぜひお試しください。

肩、背中、脚などをケア。詳しいやり方は次のページから!
肩、背中、脚などをケア。詳しいやり方は次のページから!

注)腕や首を傷めている人は避けてください。心地良い範囲で、お互いに声を掛けて確かめ合いながら行ってください。

※次ページからの動画は無声です。