新型コロナウイルスの感染拡大にともない、政府による緊急事態宣言が5月31日まで延長されました。自治体や病院の両親学級が閉鎖され、お産を迎えるにあたって不安な日々を過ごしているママやパパは多いことでしょう。これまでのように外出できずにストレスがたまる中、不安なママを支えられる一番の存在はパパですが、パパはどうやって心構えをすればいいでしょうか。東京・杉並区の「たらちね助産院」で、産前・産後のママやパパをサポートする助産師の大坪三保子さんに聞きました。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響は、妊娠中のママ・パパの生活に大きく及んでいます。本来ならば、自治体や病院が定期的に開催し、出産・育児に必要な知識を学んだり、不安や悩みを共有できたりする両親学級(ママパパクラス)。マタニティー情報サイト「ニンプス」と出産ジャーナリストの河合蘭さんの共同調査によれば、調査に回答した妊婦1676人のうち、「病院の両親学級が閉鎖された」と答えた人が複数回答で約70%、「自治体の両親学級が閉鎖された」と答えた人も同50%以上に上りました(調査期間:2020年4月8日~4月12日/有効回答数:1676人)。

「ニンプス」と出産ジャーナリストの河合蘭さんの共同調査結果より転載
「ニンプス」と出産ジャーナリストの河合蘭さんの共同調査結果より転載

 「その他」の回答では、「里帰り出産の初診は2週間の自宅待機後」「夫の取引先の社員が感染したため、1カ月ほど実家に帰省し、隔離生活」「産科でマスク必須になったが、手に入らない」「会社が在宅勤務なので(妊娠の)報告タイミングを逃している」といった不安の声が聞かれました。

 また、立ち会い出産についても、約4割の人が、立ち会い不可になったと回答しています。

「ニンプス」と出産ジャーナリストの河合蘭さんの共同調査結果より転載
「ニンプス」と出産ジャーナリストの河合蘭さんの共同調査結果より転載

 こうした状況について、助産師の大坪三保子さんはいいます。

 「妊娠中はつわりや食欲不振といった体調不良を感じやすく、ママはそれだけでも不安になりがちです。さらに今は『両親学級の閉鎖』『立ち会い出産中止』といったニュースばかりが耳に入り、不安が大きくなっているのではないでしょうか。しかし、こうした状況でも、妊婦さんを支えようと努力している人たちがたくさんいることを、まずは知ってくださいね」

 例えば日本助産師会のホームページには、都道府県ごとの相談窓口が掲載されています。毎週火曜は無料の電話相談も行われています。

 また、東京都助産師会も、ビデオ会議サービス「Zoom」を使ったオンライン相談を始めました。こちらは都内在住の妊婦さんや乳児を育てる親を対象にした予約制サービスで、助産師約40人が土日や祝日も対応。期間中に1回のみ、30分利用できます。

 さらに、「地域の助産師という存在にも目を向けてみてください」と、大坪さん。助産師の87%は病院や産院に勤務していますが(東京都助産師会のHPより)、中には大坪さんのように、妊産婦さんを支えるための助産院を開業していたり、フリーで活動していたりする助産師もいます。「Webでの両親学級や個別相談に乗り出す助産師が増えています。Webや電話なら、全国どこからでも相談を受け付けてくれるはずです。ママだけでなく、パパが相談してもいいんですよ。悩んだときはぜひ連絡してみてくださいね」

 こうしたサポートを活用しつつ、出産前のママが一番「支えになってほしい」と感じているのは、言うまでもなくパパです。自治体や病院の両親学級が閉鎖されている中、パパはどうやって心構えをつくり、ママをサポートすればいいでしょうか。以下の5つのケースに沿って考えてみましょう。

【CASE1】両親学級の閉鎖で、パパが心構えをする場がない!?
【CASE2】つわりやマイナートラブル……妊娠中の妻を支えるには?
【CASE3】働く妊婦ならではの不安、パパはどう受け止める?
【CASE4】「立ち会い出産ができない」落胆する気持ちがあるときは
【CASE5】出産後にママがストレス状態に。パパにできるサポートは?

次ページから読める内容

  • パパも読みたい 母子手帳は出産・育児の虎の巻
  • 赤ちゃんにとって最善の選択をしたと自信を持って
  • 1日単位、1週間単位でリズムをつくる
  • この時期だからこそ、家族の関係性を見直す

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