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「育休を取ってよかった」新米パパに伝えたいこと

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】(2)男性教師、東大卒パパ、日経DUALパパ編集者の育休取得エピソード


育児は、パパとママが手を取り合って担うべき、人生の一大事業です。

わが子の成長を少しでも近くで見守り、妻を助けるためにも男性の育休取得が求められています。しかし、実際に取得している人はわずか5%程度にとどまっています。「うちは育休を取った男性社員なんていないから……」と諦めている人もいるかもしれませんが、育休の取得は会社の制度の有無にかかわらず、個人の意思で取得できる「権利」です。

育児休業の制度について説明した前回に続き、今回は実際に育休を取得した3人のパパの体験談をお送りします。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 育休取得はパパが持つ権利 まずは制度を知ろう
(2) 「育休を取ってよかった」育休パパが伝えたいこと ←今回はココ
(3) ベビーグッズベストバイ 抱っこひも、ベビーカー
(4) 子育てがラクになるベビーグッズ8選

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

育休を1年取得した男性教諭は大阪市内で1%以下

 最初にご紹介する「育休パパ」は、大阪市内の公立中学校教諭のよしもとあきふみさん。2016年4月から、大阪市内ではほとんど前例のない男性教諭による1年間の育児休業を取得しました。「育休はお金では買えない1年でした」と語るよしもとさんのケースをご紹介します。

よしもとあきふみさん

大阪市内の公立中学校教師。担当教科は国語で、放課後はバスケットボール部で熱心に指導している。2016年3月、第二子が生まれるのをきっかけに、前例のない1年間の育児休業を取得することを決意。2017年3月までの1年間の育児休業を終え、4月より仕事に復帰。自身の育児休業中の経験などをつづるとともに、第二子での男性の育児休業を勧めるブログ「男の育児休業は第二子で!」を現在も更新中。

── まずは、よしもとさんのご家族についてお教えください。

よしもとさん(以下、敬称略) 2012年に結婚した妻と、この春小学1年生になる長男、2歳の長女の4人家族です。育休を取得したのは第二子の長女出産時のことです。

 妻は結婚する前は女性専用の痩身エステ大手で働いていて、エステの技能五輪で関西代表に選ばれるなど、手に職がありました。結婚を機に退社しましたが、僕が育休を取得することになったので、その間にベビーマッサージの資格を取得。エステとベビーマッサージができるため、最近は「親子マッサージ」ということでイベントに呼ばれたり、専門学校の先生などもしたりしています。

 僕が育休を取得することで妻に時間ができたので、その間にキャリアアップすることで仕事を再開したという形になりますね。

── 2016年当時、男性教諭で育休を取得した人はどれくらいいたのでしょうか?

よしもと 取得後に聞いたのですが、大阪市内で2%とのことでした、全国平均でも3%以下といわれていますが、ただ、この数字は1週間とか2週間育休を取得した教師も含まれた数字です。ですので、1年間の育休を取得した男性教諭というのは、大阪市内で1%にも満たないようです。本当に数えるくらいしかいないというのが実態だと思います。

── ほぼ前例のない、男性教諭による1年間の育休取得ですね。ご苦労もあったと思いますが、取得するまでの流れや、職場での周囲の反応などはいかがでしたか?

よしもと 女性の場合は、産休も育休も当たり前のように取得することができますが、男性の場合は女性よりも要職に就いていることが多いんですね。僕は、教務主任という役職でした。教務主任というのは、学校の予定管理をすべて任される立場です。さらにクラスの担任も任されているといった状況でしたので、急に休むと言ってもすぐに代わりがきくわけでもありません。最初、当時の上司である校長と教頭に相談に行ったときに、どうしようかという話になりました。

 校長も教頭も、「役職的に大変なポジションでやってくれているので、1年間の育休となると大変だ」ということで困惑していました。ただ、その頃は男性の育休取得に関して話題になっていましたし、世間の目も向いているから、タイミングとしてはいいんじゃないかということで理解してもらいました。最近ではイクボスという言葉も定着してきていますが、そういう意味では、育児に関して理解のある校長と教頭だったのでよかったですし、感謝しています。

 初めて相談しに行くときは、完全に突き返されたら諦めようと思っていたのですが、逆に応援してもらえて、背中を押してもらえるという予想外の結果となりました。僕が1年間、育休を取得することで、担当していた仕事が回りにくくなる。僕が負担していた仕事を代わりにやってくれた方もいて、実際に大変だったと思います。でも、意外なことに、男性の同僚や上司の皆さんが、みんな僕の背中を押してくれたんです。最初は驚く人がほとんど。でも、「1年間ってスゴいなあ、やるからには頑張りや!」って言ってくれました。

 逆に、これまで育休を取得されていた女性の同僚のほうが「男が休まなくてもいいんじゃない?」という感じで冷ややかな反応をする人が多かったのがちょっと残念でしたね。「男は働いておけばいいんじゃない?」とか、「奥さんだけでも2人の面倒見られるんじゃないの?」と。予想していた反応が男女で逆だったのは、新しい発見でしたね(苦笑)。

── 1年間育休を取得してみて、実際どうでしたか?

<次のページからの内容>

● 育休中に妻はベビーマッサージの資格を取得
● 育休取得は第二子がおすすめ?
● 男性育休が当たり前ではなかった時代に取得した東大卒パパ
● 夫婦は家庭の「共同責任者」
● DUAL編集部で育休を取ったときのこと
● 育休についてはパートナー、そして会社とよく話し合って

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