職場復帰後の朝は、子どもの世話や保育園の登園支度の合間に慌ただしく自分の身支度をすることになります。出産前はじっくり時間をかけられたメイクも、毎回落ち着いて鏡に向かえることは少なくなりそう。そこで、資生堂ビューティークリエイションセンター ヘアメイクアップアーティストで、2児のママである齋藤有希子さんに、時間のない職場復帰ワーママにおすすめのメイク術を教えてもらいました。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
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子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

メイクは復帰ママの背中を押してくれるツールと捉えよう

 こんにちは。ヘアメイクアップアーティストの齋藤有希子です。ワーママの朝は横に赤ちゃんがいて、泣いたり、甘えたりするのは当たり前。パパが赤ちゃんを見ていてくれたとしても、落ち着かないものです。そんな中、復帰を目前にして、ちゃんとお化粧をして会社に行けるのだろうか、どんなメイクがいいのだろうかと不安に思っているかもしれませんね。

 私はママ向けのメイクセミナーでママたちに接することもあるのですが、確かに、育休中にメイク自体が億劫になってしまったという声もよく聞きます。でも、メイクをワーママの強い味方と捉えてみませんか? メイクを楽しんでいた時のドキドキ感を思い出してみましょう。出産前、仕事で「今日は勝負だ!」と言うときには、メイクにもひときわ力が入っていたのではないでしょうか。復帰時のメイクも同じ効果があるんですよ。

 久しぶりに職場復帰するママにとって、メイクは「オフィスモード」のスイッチです。メイクをしたらスイッチが切り替わり「よし、これから頑張るぞ!」と前向きになれる。仕事中のコミュニケーションも自信を持って円滑にできる。だからこそ、家事や育児で大忙しであっても、メイクをする時間は、自分に向き合って、気持ちを高める大切な時間。そんなふうにメイクを便利なツールとして捉えてしまいましょう。

 とはいっても、なかなか朝の時間が確保できないのがママの現状です。パパが子どもを見ていてくれる5~ 10分くらいでできる復帰ママ向けのメイク術をご紹介していきましょう。

<次のページからの内容>

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