春からの職場復帰に向けて、準備は進んでいるでしょうか。前回に続き、妻が復帰するとき、夫がすべきことをテーマに、パパコミュニティを運営するPapa to Children(通称PtoC)の理事3人が話し合います。今回のテーマは、保育園の呼び出し対応と復帰までにすべきことです。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 妻復帰に備え、夫がすべきことは? 後輩パパに指南
(2) 妻復帰までに、夫は「ワンオペ育児」を体験しよう ←今回はココ
(3) 職場復帰メイク術 口紅でやる気スイッチON
(4) 自転車送迎ママのきちんと見えファッション&ヘア

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

入園直後に保育園呼び出し。初の父子受診で大苦戦

<参加者プロフィール>

平野 謙さん(ケン)
先輩パパ。ウェブメディアのサイト運営者。都内の認可保育園に通う6歳と2歳の男の子、バックオフィスの業務設計部署のマネージャーを務める妻との4人家族。夫婦共に通勤は片道30分。妻が3カ月の育休の後、職場復帰。それと同時に平野さんが1カ月の育休を取得した。

光井大祐さん(ダイスケ)
先輩パパ。新規事業開発を行う事業開発推進室で係長を務める。都内の認定こども園に通う4歳の長男、2歳の長女、同じ職場の妻との4人家族。通勤時間は片道30分。妻が職場復帰するタイミングで、光井さんが1週間の休暇を取得した。

細井栄司さん(えーちゃん)
新米パパ。税理士法人で経営支援を担当。通勤は片道1時間。2歳の長男と妻との3人家族。昨春、待機児童になったため、育休を延長し、今春、認可園への入園が決まった。保育士の資格を持つ妻は保育園配属予定。通勤は片道30分。

左から光井さん(ダイスケ)、細井さん(えーちゃん)、平野さん(ケン)
左から光井さん(ダイスケ)、細井さん(えーちゃん)、平野さん(ケン)

細井さん(以下、細井) 4月入園を目前にして、一番心配なのが、入園後にどのくらい病気をするのかなということ。仕事にも影響が出そうで心配なんだけど、二人のところはどうやって乗り切っているの? やっぱり病気は多かった?

光井さん(以下、光井) 1年目は本当に多いよ。うちは妻が復帰したタイミングでは、娘が毎月熱を出して、1週間続けて休むということもあったよ。

細井 1週間!

平野さん(以下、平野) うちもそうだった。でも、いろんな病気を一通りもらって免疫がつくからか、2年目からは大幅に減ったよ

光井 僕は妻が復帰するのと入れ替わりで1週間の休暇を取得したんだけど、その時にも娘が熱を出した。

 実はその時初めて娘を病院に連れて行ったものだから、娘の症状も普段の様子もうまく伝えられなくて、困ったよ。『昨晩はどうでしたか?』と聞かれても、普段他人に伝えられるぐらいには意識していないから、説明できないんだよね。娘は娘で、病院は怖いところなのにパパしかいないから、泣くんだよね。必死であやして、大変だったよ。でも、父子の病院デビューが休暇中でまだよかったと思う。

細井 ダイスケの家は奥さんが整理整頓上手だから、保険証とか診察カードの場所はすぐ分かったでしょ?

光井 そう! それは本当に助かった。これはどのご家庭でもぜひ、パパにも祖父母にも分かるようにしておいたほうがいい。

保育園呼び出し、第1連絡先は妻が多数。でも情報は夫婦共有

細井 保育園の呼び出し連絡って、夫と妻のどちらに来るの? 書類に第1連絡先は誰、第2連絡先は誰って書くんだよね。PtoCのメンバーに聞いてみたら、妻が先っていう人が多いんだけど。

平野 うちも妻が先で、以前は妻が迎えに行って当たり前という潜在意識があった。今も連絡は妻が先なんだけど、でも、妻に先に連絡が行ったからといって、妻が行くとは思っていないよ。夫婦共に打ち合わせが多い仕事だから、打ち合わせが入っていると自分の都合では帰れないということはお互いに理解している。だから片方がそういう状況のときは、もう片方が帰るというふうにしているよ。

 夫婦のどちらかにしわ寄せが行かないようにというのは気を付けたほうがいいよね。片方が繁忙期のときは仕方がないけれど、当然のように「君が行くよね」というのはないです。

細井 ところで、二人の家は、保育園から連絡が来た後はどういう流れなの?

<次のページからの内容>

● 迎えに行かないほうは、翌日休めるように残業OKとなる
● 丸1日職場を開けないように夫婦でバトンタッチという方法も
● 「パパでも大丈夫」体験が復帰後の安心感につながる
● 夫婦で決めた「わが家らしさ」が大変さを乗り越える馬力に
● 一緒に取り組もうという気持ちが大切一緒に取り組もうという気持ちが大切