ママの職場復帰が決まった共働き家庭で、チェックしておきたい家事関係。なかでも復帰後、乳幼児を抱えて日々の食事の支度をするのはなかなか過酷。そんなときに心強い存在がパパ&家電です。

そこでパパ料理研究家でビストロパパ代表の滝村雅晴さんに「パパ料理の心構え」を、家電コーディネーターの戸井田園子さんにパパの料理苦手意識が変わるかもしれないイマドキ家電の活用法を教えてもらいました。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 流産と不育症 どこで見分ける? 治療は可能?
(2) 産後の家庭を支援する「産後ケア」どの自治体で充実?
(3) 職場復帰目前! 片付け&収納を制して家事効率UP
(4) パパの料理で職場復帰パワーアップ! 家電も味方に ←今回はココ

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

ママとパパの間ではっきりと役割分担せず、状況に応じて作れるほうが作る

パパ料理の心構え[1] 「料理力=仕事力」と認識する

 「パパは料理が苦手」と一般的に認識されることがまだまだ多いようですが、でも実は料理をする機会があまりなく、効率的な方法やシステムを知らないだけで、ビジネスパーソンとして日々活躍するパパだからこそできる料理があるそうです。

 パパ料理研究家でビストロパパ代表の滝村雅晴さんは、「料理力は仕事力である」と説明します。

 
料理力=仕事力

■あるリソースを活用し=食材
■限られたスケジュールで=夕食までに
■マルチタスクでプロジェクトを進行し=何品も同時に
■クライアントに対して=家族に
■最適なソリューションを提供する=おいしい! と笑顔!
■実行後、検証/原状回復する=後片付け/ごみ出し
■次の準備/在庫管理・補充を行う=買い出し

 「料理は会社の仕事に比べて短いスパンで結果が出るので、エンジニアのような業種の方など意外とハマる人は多いんですよ」と滝村さん。ただ料理と仕事で大きく異なるのは、誰が何をしなければいけないというルールがないことです。

 「子どもがおなかをすかせていたら、担当は誰かなんていうのは関係なく自分が作る。目の前にごみが落ちていて、自分がごみ箱に捨てるのが効率的だったら拾うように、考えるよりも先にごはんを作るようになるのが理想の形です」

 確かにママとパパの間ではっきりと役割分担せず、状況に応じて作れるほうが作るようになると、復帰後の家庭内はよりよく回るようになりそうです。

<次のページからの内容>

● パパが作る料理のTPOとは?
● パパ料理では手間とコストを抑えつつ、味と栄養バランスを取る
● まずは調理からスタートする
● イマドキ家電がパパ料理を楽しくする