出産後、約10人に1人が「産後うつ」になるといわれています。誰にでも起こり得ることですが、発症すると自分は母親失格だ……と思ってしまうなど、育児に困難を抱えやすくなります。産婦人科医で、産後うつにも詳しい広尾レディース院長の宗田聡さんに聞きました。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1)誰にでも起こり得る産後うつ 兆候と対処法 ←今回はココ
(2)パートナーやママ友が産後うつかも?と思ったら

産後うつは、環境の変化により発症

 産後うつとは、出産後1カ月ごろを中心に見られる「うつ」のこと。ほとんどの場合、産後1年のうちに発症します。近年、欧米などでは、妊娠中のうつと合わせて「周産期うつ」とも呼ばれています。

 「主な原因は、生活の急激な変化です。これまでは時間を自由に使うことができても、赤ちゃんが生まれるとそうはいかなくなります。自分のペースで物事を進めることができず、睡眠もまともに取れなくなる。その変化に対応できず、ストレスから心身ともに疲れてしまい、育児に困難を感じるようになってしまうのです。誰にでも起こり得ます」

 仕事を持つ女性の場合、職場復帰を果たすなど出産前の環境にスムーズに戻れた人は、産後うつにはなりにくいそうです。しかし、保育園に入れないなどして復帰のめどが立たず、疎外感を抱いているような場合、リスクが高くなるといいます。

 「こうした環境要因は発症に深く関わります。このほか、核家族化や地域コミュニティーの崩壊による育児の孤立化、休職・退職による収入減、想定外の妊娠・出産による不安といった外的・内的な要因、また本人の性格なども複雑に絡んでいます」

 産後うつだとどのような状態になるのでしょう。また、何が原因なのでしょうか。

写真はイメージです
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次ページから読める内容

  • どんどん自分を追い詰めてしまう
  • 適度に子どもと離れる時間を作る
  • つらさを一人で抱え込まず、周囲に助けを求める

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