「車1台買えるほどかかった」「私立大学の授業料何年間分かかった」などいろいろな噂を耳にする不妊治療の費用。二人目は欲しいけれども、今すでにいる一人目の子どもにも十分お金をかけてあげたいと思うと、治療のためにいくらでもお金をかけられるというものでもありません。治療にはいったいいくらかかり、助成金などでもらえるお金はどのくらいあるのでしょうか? 最近では治療や両立を支援する企業の動きなども始まっているようです。
【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) むくみ、手のしびれ…妊娠中の手足のトラブルへの対処法
(2) 痛む、つる、血管が目立つ…足のつらさにどう対処?
(3) 安全に洗うには? 赤ちゃんの沐浴を理解しよう
(4) 沐浴の悩み解消 保湿は?子二人を一度にどう入れる
(5) 二人目不妊 育児や仕事と両立できる病院選びのコツ
(6) 不妊治療 かかるお金・もらえるお金と企業サポート ←今回はココ
いくら用意すれば万全?
不妊治療には高額なお金がかかるという漠然としたイメージがあります。すでに第1子を育てているDUAL家庭にとっては、希望する二人目を妊娠するために、具体的にいくらお金がかかるのか、当然気になるところです。
いくらお金を用意すれば、不妊治療は受けられるのでしょう?
これに対し、NPO法人Fine理事長の松本亜樹子さんは次のように話します。
「人によって治療期間が異なるので、『いくらで治療ができます』とは言えないのが不妊治療です。1回1~5万円未満で治療できる人工授精だけで妊娠できた場合は、検査を合わせても100万円を超えることはないと思います。経済的な意味でも負担が大きくなるのは体外受精・顕微授精です。ちなみにこれまでに不妊治療をしたことのある人を対象にFineが2018年に実施した調査で、通院開始からの治療費の総額について聞いたところ、アンケート全体から見えてきたのは治療費が年々高額化しているという傾向でした」
次のページから高額化する治療費の実態や、それに対するサポートの実態について松本さんと、恵比寿ウィメンズクリニック院長の堤麻衣先生にお話を伺います。
年々増加する体外受精1周期当たりの平均治療費(2010年と2018年の比較)


次ページから読める内容
- 増加傾向にある治療費
- もらえるお金には730万円の壁
- 独自助成を実施している都内14区
- 両立への取り組みが始まる
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