仕事をしながらの妊娠は、時間が過ぎて行くのがあっという間。ゆったりとした気持ちでお腹の赤ちゃんに向き合える時間は、家でくつろぐわずかな時間に限られるかもしれません。日経DUALでは読者のみなさんに「胎教」に関するアンケートを実施。約7割の人が、何らかの「胎教」を妊娠中に実践していたことが分かりました。その一方で、「胎教ってホントに効果があるの?」「どんなことをすると効果的なの?」など、疑問や迷いを感じながら胎教を行っていた人も多いことが分かりました。

 日本初の胎教専門の資格講座「胎教アドバイザー®」を立ち上げた、日本胎教協会®代表理事の山村尊子さんに、胎教にはどんなメリットがあるのか、働く妊婦さんができる具体的なやり方など、2本にわたってお届けします。

【年齢別特集 妊娠・育休のママ・パパ向け】
(1)復帰後の働き方 時短だと給料・評価は下がるの?
(2)キャリアを下りたと思われるこんな振る舞いに注意
(3)読者の7割が「胎教」を実践 どんな効果があるの? ←今回はココ
(4)効果的な胎教「時間帯」「声かけ」のコツ

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

読者の7割が、妊娠中に何らかの「胎教」を行っていたと回答

 DUALの「二人目出産のタイミング/二人目不妊に関するアンケート」(2017年12月7日~ 2017年12月31日)に回答してくれた130人のうち、男女の割合は、女性90%、男性10%。そのうち、実際に妊娠中に「胎教をしたことがある」と答えた人は74.4%にのぼりました。

 では、具体的にどんな胎教を行ったのか聞いてみました。(複数回答)

 最も多かったのは、「お腹の赤ちゃんへの呼びかけ」。2番目に多かった「音楽を聴かせる」では、「モーツァルトなどのクラシック」が圧倒的に多く、「ディズニー音楽」「ヒーリング音楽」「童謡のような子ども向けの音楽」という意見もありました。

 その他の意見として、「自分がのびのびと気持ちよく過ごす」「マタニティヨガとマタニティビクスをした」など、妊娠中のママ自身が快適に過ごすことを「胎教」と捉えている人もいました。

<次のページからの内容>
● 「本当に効果があるの?」読者の多くは半信半疑で実践
● 胎児の中枢神経系は妊娠初期までに形成される
● 「お腹の赤ちゃんにとって良い環境作り」3つの条件
● 職場の人にお腹の赤ちゃんを身近に感じてもらうのも胎教の一つ
● 3つの「胎教のメリット」