オリエンタルラジオ・中田敦彦さんが、子育てや夫婦関係、働き方について語る本連載。中田さんは、5歳と2歳の二児のパパです。今回のテーマは、「子どもの幸福のために親は何ができるのか」について。子どもにとってよい環境を用意したいとは、多くの親が思うこと。でもちょっと立ち止まってみて。「よい環境」を与えることが、子どもにとっての幸せと関係するのでしょうか? 「子どもがどうなれば幸せなのか。生きてくれてりゃいい」。中田さんのまっすぐな意見は、子育てをし始めたころの原点に立ち返らせてくれます。

 教育熱心な親に見えるのか、時々聞かれるんです。

 「これからの時代、お子さんに身につけさせたいことは何ですか?」
 「備えさせておくべき力って、何でしょう?」

 一切、ないです。何もない!

「勝手に育ちました」くらいの距離感が親の立ち位置としてちょうどいい

 わが子に対して、1ミリも理想なんか持たないでいいと思っています。

 「これだけはうちの子に備えさせよう!」と親からのアクションがあったら、「いらねぇよ、そんな荷物!」と自分が子どもなら言いたくなる(笑)。子どもをコントロールしようという親の意図が透けている気がして。

 「勝手に育ちました」くらいの距離感が、親の立ち位置としてちょうどいいんじゃないでしょうか。

 例えば、名の知れた学校に入って学歴をつけさせたい親の、「食っていけなくなるから(そのリスクを減らしたい)」という意見。「食っていける、いけない」「生活できている、できていない」と人はよく使います。

 例えば、役者として演劇に熱中している30歳男性がいたとします。

 「芝居が好きなんですよ。でも演劇では“食えず”にバイトしているんです」と嘆くとします。僕からすればこの男性は、「食えている」と認識します。「好きな芝居をして、バイトして、生活できているじゃん! もう夢を手に入れているでしょ!」と。本当に食べ物に困って栄養失調でガリガリにやせている状態になってはじめて、「食えてない」だと思っています。

 では、子どもがどうなれば幸せなのか。

次ページから読める内容

  • 「資本主義」は1つの思想にすぎない
  • 豪邸は必要ない。来年1年生になる娘は公立小へ進学
  • 子どもも楽しい、自分も楽しいことを一緒に見つけられた

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