“人生100年時代”を迎えた今、会社を退職した後も、30~40年続く人生が私たちを待ち受けています。「定年退職なんて気にせずに、ライス・ワーク(ごはんを食べていくための仕事)とライフ・ワーク(自分の使命のための仕事)を一致させるような働き方ができたらいいな」と夢見る人は少なくないのではないでしょうか?
 もし起業したりNPOを立ち上げたりすることに多少なりとも興味があるなら、成功する人の秘訣は何か知っておいたほうがいいはず。今回は、「実行力・やり抜く力」を武器に道を切り開いてきた2人の起業家たちに、起業を成功に導いた経緯、秘訣を教えてもらいます。

【起業で人生成功させる必須6条件 特集】
第1回 起業・NPOで目指せ“人生大化け”猛者6人が伝授
第2回 起業を成功させるうえで必要な「数字を読むスキル」
第3回 成功する人は人脈・コミュニケーションスキルが違う
第4回 企画力・マーケティング力あれば、あなたも大化け?
第5回 私の起業を支えた「実行力・やり抜く力」 ←今回はココ!
第6回 グローバルスキルで起業 国内よりも海外にチャンス
第7回 ライフワークに出合い起業 ブレない志と持久力

私たちの起業を支えた【実行力・やり抜く力】

 今回お伝えする、起業に必要なスキルは、「実行力・やり抜く力」。以下のお二人はどのようにこのスキルを起業に生かしてきたのでしょうか。ノウハウを教えてもらいます。

昭和女子大学客員教授・藻谷ゆかりさん
●実行力があって、これだけよかった

 地方で子育てをしたいという目標があり、5年先に実現することを見据えて起業。子育てに向き合いながら無理なく仕事をしていくライフスタイルにぴったりのビジネスチャンスをつかみ、20年間長く安定したスモールビジネス経営に従事。その経験が次のキャリアにつながり、今後は大学客員教授や自治体のセミナー講師として後に続く人たちへノウハウを伝えていく。

●スキルは起業を通してこう身に付けた

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・ 本当にすごいと思った人は、地方の公立高校出身の人だった
・ 起業でもどんなビジネスでも、多少の「はったり」は必要
・ 期間限定の起業と地方移住は、子育て女性の新しい成功モデル
「ポピンズ」代表・中村紀子さん
●やり抜く力があって、これだけよかった

 働く女性を支援するというミッションを実践する中で、おかしいと思った規制の撤廃に向けて闘ってきた。長い年月声を上げ続けたことで、法律の文言が改正されたり、特区で保育士試験の回数が増えたりするなど目に見える成果が。保育事業では、受託業者から外されそうになったとき、利用者たちから擁護を受けて契約延長を取り付けたことも。

●スキルはこう身に付けた

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・ 父は「国会図書館に行って自分で調べろ」という教育だった
・ 好きな言葉はガンジーの「この世で⾒たいと願う変化に、あなた⾃⾝がなりなさい」
・ 「サービス無料」は日本の悪しき習慣。良いサービスは有料