長期保有を優遇する銘柄や“隠れ優待”のある銘柄も

ジャンパーにズボン、リュック、バッグまで、株主優待でゲットしたもので身をかためた桐谷さん。その名も“優待コーディネート”!
ジャンパーにズボン、リュック、バッグまで、株主優待でゲットしたもので身をかためた桐谷さん。その名も“優待コーディネート”!

 昨今の優待投資において注目しておくべきポイントも紹介しましょう。

 1つ目は長期保有者への優遇です。優待銘柄は中長期で保有して優待と配当を楽しむのが基本です。「ここ数年、1~3年以上保有すると、保有期間が1年未満の場合より優待内容を優遇する企業も増えています」。継続的に応援してくれる投資家を大事にしたいという企業姿勢が感じられるので、長期保有のモチベーションがアップしそうです。

 2つ目は“隠れ優待”の存在です。「正規の優待品ではないのですが、議決権行使書を返送したりすると、お礼にクオカードやお菓子の詰め合わせをくれる銘柄もありますよ」。優待投資愛好家の間では、これを“隠れ優待”と呼んでいるそう。「隠れ優待は正規の優待品より高価だったり、少ない株数で受けられたりする場合があるので、+αのお得な気分が味わえます」。隠れ優待の有無は、優待投資家のブログなどが情報源になると、桐谷さんはアドバイスします。

優待に必要な銘柄数に要注意

 注意すべき点もあります。個人が株式投資をしやすくするように、2018年の10月1日までに株の売買単位(1単元)が100株に統一されることになっています。「それに伴い、株式の分割や併合が行われ、優待に必要な株数が見直されている銘柄があるので要注意です」。

「例えばスポーツ用品のヨネックスは、以前は100株で優待が受けられましたが、株式分割により2017年春から400株保有しないと優待が受けられなくなりました。それに気付かず、優待品のTシャツがもらえると思って100株買ってしまい、後でがっかりしましたよ(笑)」。購入前に必要な株数は確認しましょう。

 最後に桐谷さんが選んだ3月権利確定の銘柄をまとめました。取材時点(2017年12月19日)で全て総合利回りが4%を超えている銘柄ですが、株価は日々変動するので、購入を検討する場合は割安度をきちんとチェックしましょう。

 3月まで待ちきれないというDUAL世帯には、2月権利確定の銘柄を少しご紹介。「自社グループの店舗で使える食事券がもらえるクリエイト・レストランツ・ホールディングス、日用品の詰め合わせがもらえるDCMホールディングスなどがおススメですね」。

(文/萬真知子 撮影/稲垣純也)

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