ある程度値上がりしたら売るのも手

 保有銘柄が値上がりしたときに悩むのが、いつが売るタイミングかということ。桐谷さんは、「総合利回りが1~1.5%以下になってきたら売却を考えます。総合利回り4%のときに買っていれば、利益が出ているでしょうから、売ったお金で、その時に割安な優待銘柄を2~3買います。これを繰り返して、私はここまで優待銘柄を増やしました」と話します。DUAL世帯もこれに倣うと、将来、優待品である程度生活が賄えるようになるかもしれませんね。

 ただし株価がいくら値上がりしても、手放せないお気に入りの優待銘柄もあると語る桐谷さん。「例えば松竹。優待品は映画などが無料で観られる株主カードです。株価は購入時より100万円以上値上がりしていますが売りません! 有楽町マリオンの大スクリーンで映画が観られる楽しみには代えられませんので(笑)」

値下がりしたら「損切り」をする?しない?

 では逆に、値下がりしたらどうすればよいのでしょう。一つは売却。損失が確定するので「損切り」といいます。損をするのは残念ですが、売った代金で別の有望な銘柄を買って仕切り直すことができます。

 桐谷さんの場合、過去の経験から損切りはしないと決めているとのこと。「損切りした直後に株価が反騰して、後悔することがよくあったからです。辛抱していれば、株価が持ち直すことも結構ありますよ」。優待投資はそもそも余剰資金でするべきもの。そのうえで複数の銘柄に分散投資をしていれば、仮に一つの銘柄が大きく値下がりしても、生活に支障は出ないはずです。持ち直すまで待つ心のゆとりも持てるでしょう。桐谷さんは損切りしない派ですが、いざ自分の保有銘柄が値下がりしたら、どうするかをあらかじめ考えておくことが大切ですね。

《損切りをする・しないのメリット・デメリット》

●損切りをする
メリット 売却資金で次の投資に切り替えられる
デメリット 損失が確定してしまう

●損切りをしない
メリット 損失は確定しない
デメリット 株価の回復は不確定。塩漬け株になるため資金効率が悪い

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