あそびの専門企業がプロデュースする施設「BOAT KIDS PARK Mooovi(モーヴィ)」には、子どもの“やってみたい”という自発的な活動を促す「あそび」の仕掛けがいっぱい！ 健やかな体はもちろん、創意工夫をする力や失敗にくじけず挑戦する力、自尊心、取り巻く世界や他者への関心といった、様々な「生きる力」が、あそびに取り組む中で育つといいます。
体を動かすあそびが、心・頭・体の発達を促す
子どもの心身の成長に必要な「あそび」を親子で楽しめる「BOAT KIDS PARK Mooovi(モーヴィ)」があるのは、ボートレース場の中。2019年に入って続々とオープンしているこの施設は、あそびの専門企業「ボーネルンド」とボートレース事業の主催者である自治体との協働により誕生しました。地域の家族の交流が自然と生まれて楽しめる、地域に開かれた場所を目指しています。
この施設の特徴の1つは、体あそびを中心に発達段階に応じて複数のゾーンに分けられている点。具体的には、はいはい・よちよちの赤ちゃんが安心して遊べる「ベビーゾーン」、就学児が対象で高度な動きが必要になる「チャレンジゾーン」、走る・飛ぶ・回る・滑るなどの幼児期の成長に必要な基本動作を引き出す「アクティブゾーン」、太陽光や風・水・砂などの自然を感じながらあそべる「アウトドアゾーン」の4つのゾーンからなり、体をつかった遊びを思い切り楽しむことができます。
飽きずに遊べるような導線や遊具の配置がなされ、子どもたちがのめりこむことができるような設計になっているのもポイントです。夢中で体を動かしあそぶ中で、創意工夫することによって頭（認知能力）が磨かれたり、他の子どもと一緒にあそぶことにより心（情緒や社会性）の発達が促されたりと、様々な「生きる力」が育まれます。
「保護者が共に遊べる」のも、この施設の注目すべきところ。子どもをよく理解している保護者が共に遊べるので、子どもの発達に応じた最適なチャレンジができるのです。体験や感情を共有することで、家族としての信頼関係が強まるという面もあります。
さらに特筆すべきは、「プレイリーダー」が常駐しているところ。子どもの成長と遊びについてボーネルンドで研修を受けたプレイリーダーは、子どもの意欲を引き出し、集団でのあそびを誘発する大切な役割を担うプロ。子どもにとっては、面白いあそびのヒントをくれる存在で、保護者にとっては子どもの成長を見守る子育てサポーターのような心強い存在になってくれています。
この施設があるボートレース場は、現在のところ下関（山口県）・戸田（埼玉県）・浜名湖（静岡県）の3カ所。その他のボートレース場でも子ども向けのワークショップやイベントなどが開催されているので、一度親子で訪れてみては？ 広々としたボートレース場なら、晴れ晴れとした気持ちにさせてくれます。
そんなボートレース場では、日々技術を磨きレースに邁進するボートレーサーの活躍を目にすることも。次ページでは、ボートレーサーとして華々しく活躍するお二人に、仕事に対する思いや活躍の秘訣を伺いました。
