妻を励ますために丸坊主に

—— 今回、スーパーダディアワードを受賞された理由の一つが、奥様が奇胎後HCG存続症と診断されたことで、励ますために丸坊主になったことですよね。お子さんたちと話し合って決めたのですか?

大久保 最初は、自分が練習後に坊主にして帰宅。ちょうど上の子どもたち3人ともいたので、1人ずつ呼んで話をしました。「ママが病気の治療で髪の毛が抜けるかもしれない。だから、男みんなで丸坊主になって励ましてやろう」って言いました。

 「坊主にできる?」と聞くと、3人とも「すぐにやる!」と言ってくれました。本当にうれしかったですね。まあ、その後は、息子たちの気が変わらないうちにやったほうがいいだろうと、イッキに自分がバリカンで丸坊主にしました(笑)。

長男・次男・三男と共に丸坊主になって妻を励ました
長男・次男・三男と共に丸坊主になって妻を励ました

 当時は、妻も不安だったと思います。だったら、先に男たちで丸坊主にして、妻に笑顔になってもらおうという気持ちでやりました。僕らの丸坊主姿を見て、妻は笑ってくれたんですよね。もう、それだけで本当に丸坊主にしてよかったと思いました。

父親として幸せを感じる瞬間とは!?

—— 普段は子育てという面ではどういうことをされていますか?

大久保 主に子どもの習い事の送り迎えをしています。上の子どもが3人とも地元のサッカークラブに所属しているので、送ったついでに練習や試合を見ることも多い。それと、6時に起きてから子どもたちとサッカーの朝練を毎日。学校の参観日なども積極的に行くようにしています。

—— 4人もお子さんがいると、学校や幼稚園の行事も大変そうですね。

大久保 参観日などに行くのは本当に楽しいから、なるべく行きたいと思っています。それぞれ性格も違うし、授業態度を見ていると、「へぇ〜、こんな感じなんだ」とか、新しい発見がありますから。

 ちょっとしたしぐさだったり、発する言葉だったりが自分に似ているなあと思う瞬間があって、「あ、オレだな!」って思うこともよくあります。特にサッカーの練習を見ていると、走り出しとかシュートのフォームが似ている。そのときに、ものすごく幸せだなあって感じます。特に次男の動きが自分に似ているのですが、そんな話を子育て中のチームメートとすると、一番、盛り上がりますね(笑)。