何でも相談に乗ってやれる父親であり続けたい

—— 子育てに関して、こだわっていることはありますか?

大久保 先ほど言った、友達のようなパパであり続けたいということだけですね。自分の父親と同じようになりたいと思っていて、今、その理想に近づいている感じがしています。

 友達のように、というのは、何でも言い合えるような関係。男として恥ずかしいことがあったら、父親には言えないこともあるじゃないですか。そこを何でも話してくれて、自分はいつでも相談に乗ってあげられる父親でありたいと思っています。

 子どもが相談してきたら真剣に話を聞いて、しっかりと受け止めたうえで一緒に考えて相談に乗ってあげる。子どもたちには、何でも自分に話してくれる子どもに育ってほしいですね。

子育ては夫婦の連携プレーが大事

—— 子育てにおいて、叱り方というのは多くの親にとって悩みどころだったりしますが、大久保さんはどうでしょうか?

大久保 確かに、難しいですよね! 1回言っただけではだいたい言うこと聞かないし(笑)、2回、3回言っても聞かないとなると、ガツンと叱ります。でも、ちょっと言い過ぎたかなというときは、妻に「フォロー入れておいて」とお願いすることが多いですね。その後で「ちょっと言い過ぎたね。パパが悪かった」などと謝るようにしています。

 逆に妻が言い過ぎたときには、自分が子どものそばに行って慰めて、フォローをしながらじっくりと話を聞きます。そういう意味では、夫婦での連携プレーが大事なのかもしれないですね。

—— ガツンと叱るというのは、どんな感じですか?

大久保 ゲンコツでドーン! っていうこともあります。でも、子どもたちはいつものことなんで慣れちゃっているんですよね(笑)。「コレ、絶対に痛いやろ」って思っても、全然こたえてないということもありますから(笑)。

 叱らない子育てをするという考え方もあるとは思いますが、わが家の場合は男の子4人ですからね。優しく諭しているだけでは、収拾がつかなくなるというのもあるし、あまり意味が無いことのほうが多いと思います。

 自分が父親に育てられているときと同じ感覚で子育てをしていますね。信頼関係がちゃんとあるうえでの愛のムチがたまにあるほうが、男の子は強くなっていく。男同士だから分かる感覚だと思います。

大久保流夫婦ゲンカの乗り越え方とは!?

—— 奥様と夫婦ゲンカはしますか?

大久保 もちろん、皆さんと同じようにしますよ(笑)。そんなに激しいケンカではありませんが、最近は子どもの叱り方で意見が違ったりしてケンカになることが多いですね。

—— 夫婦ゲンカになったときの衝突回避方法として、何かありますか?

大久保 一番多いのは、子どもと一緒に逃げちゃうという手ですね(笑)。妻のカミナリが落ちると、子どもたちを巻き込んで、男全員で逃げるというのが一番いいですね。上の兄弟3人と父親のチームプレーですかね。そういうときは、男同士っていいなあって思います(笑)。

 あとは、家族円満であるためには、夫婦円満であることが大事。そういう意味では、なんだかんだ言っても妻の言うことを聞くようにしています。四男はまだ母乳で育てているので、妻は付きっきりになるので余裕がない。

 その分、自分が上の子ども3人を見るようにしています。例えば、妻が「髪を切りに行っておいで」と言えば、自分が3人を連れて美容室に行く。そういう感じでいつもやっています。