それぞれの成果を褒め合う学び。多様でアクティブな授業風景に感嘆!

 1時間の課外授業も終わりに近づき、最後に、隣で人形を使ってショートムービーを作っていた動画チームの発表を行うことに。竹内君たち、プログラミングチームも集まって、全員で動画を鑑賞します。

 「誰が作ったの?」
 「構成を考えたのはAちゃん。あとはみんなでセッティングして、カメラはB君」

 モニターに映し出される人形を使った3分ほどのショートムービーは、1時間弱で中学生が作ったとは思えないほどの完成度で、ユーモアたっぷり。竹内君も大笑いでモニターにくぎ付けです。

 「すごい!」「かっこいい!」などの声も上がり、「今度は、背景を整えたいね。クリスマスツリーがもっときれいに映るようにするにはどうすればいいかな」などの意見も交換されます。

 今回、見学してみて最も感動したのは、白石先生率いるICT教育が、単にITデバイスにかじりつくようなものでは決してなく、むしろ質問や意見、アドバイスが飛び交う中での試行錯誤、実践力を身に付ける教育だということでした。

 筑波大学附属桐が丘特別支援学校の生徒たちがここまで生き生きと、自分の得意な分野で学習を楽しめるのは、やはりiPadというデバイスや最先端のアプリを使った学習であることが大きな支えになっている、と白石先生は考えています。

 ――「下」の記事では、白石先生が考える、特別支援学校におけるICT教育のメリットについて伺っていきましょう。そしてそれはどんな子どもたちにも通じるものであるはずです。

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■記事に関連するリンク

ADE(Apple Distinguished Educator)
https://www.apple.com/jp/education/apple-distinguished-educator/