アプリを使ってコーディングを練習

 白石先生の下、行われる「ICT同好会」では、主に動画作成とプログラミング、2つのチームに分かれての特別授業が行われます。

 今回、編集部が注目したのはそのプログラミングチームに参加している中学2年生竹内一真君です。

 小学生のときに見た海外の映画で、プログラミングを巧みに使う技術者の姿に憧れを抱いたという竹内君。当初は自分でアプリなどを使ってプログラミングを試していました。

 小学6年生のときに筑波大学附属桐が丘特別支援学校に転校し、中学部に上がってから白石先生のICT授業や同好会に参加するようになって以来、メキメキとその腕を上げています。

 早速、iPadを開いて、2017年3月に日本語版がリリースされたばかりの無料のプログラミング学習アプリ、「Swift Playgrounds(スウィフト・プレイグラウンズ)」を使ってゲーム感覚でコーディングを行っていきます。まずは、課題として家でやってきたコードを先生に見せます。

 「どこまでやってきた?」。iPadをのぞき込む先生に、竹内君は照れ臭そうに画面を見せます。「途中から分からなくなっちゃって」

 「いいね。でもきれいにキャラクターを動かそうとか形式にこだわり過ぎないほうがいい。今はアプリを使ってコーディングの練習をしているだけだからね。それを忘れないで」と白石先生。

 Swift Playgroundsは、コードを書くことで人形を動かし、宝探しをさせるアプリです。モニターに映し出された竹内君の作成している画面には、バイトというキャラクターがいて、竹内君がiPadでSwiftで動かしながら宝石を集めるという課題に取り組む、ゲーム感覚のプログラミング学習アプリケーションです。宝石を集めたら次の課題へ進むという具合に、自分でステップアップしていけるというもの。

 早速、竹内君は、現在のコーディングのテクニックを披露してくれました。