英語レッスンはアウトプットを考えて方法や講師を決める

── 横塚さんはオフタイムも無駄がないんですよね。

横塚 子どもが寝る時間に向けて動くので帰宅後はとにかく忙しいです。帰宅したらすぐにお風呂に入りたいので、エレベーターの中でコートを脱ぐ準備をしているくらいです(笑)。その後は、夕飯づくりですが、朝のうちに下準備をしてあるので、炒めたり温めたりするくらいです。とても短時間で夕飯にありつけますよ。

 基本的に寝るまでソファには座らないようにしています。座ってしまったら、立ち上がれないですから(笑)。

── 朝5時からのオンライン英会話は今も続けていますか?

横塚 はい。私がやっているオンライン英会話レッスンはレッスンの30分前まで予約ができるんですね。なので朝起きてから先生を選び、朝5時とか5時半にレッスンの予約をしています。

 ポイントとしては、レッスンを音声だけでやっているんです。ビデオチャットにすると、身振り、手ぶり、表情で言いたいことが伝わってしまうからです。仕事で海外の人と電話をするときは音声だけなので、身振り、手振りは通用しません。なので、自分でも「わけの分からないことを言っている」と思いながらもとにかく、英語で話すということを、毎朝、何年もやっています。今朝もやってきました。

── 先生は固定なんですか?

横塚 いえ、色々な先生から選べるのですが、私の場合は、仕事でアメリカの女性と話すことが多いので、レッスンでもそういった方を指名しています。

── レッスン後のアウトプットを意識しながら学んでいるんですね。本当に実践的。

横塚 本音を言えば、けっこう辛いんですよ(笑)。朝とはいえ30分を確保するのは大変です。どうして小さいころにやっておかなかったのだろうとか、こんなことをあと何年続けるのだろうと思います。でも、できないから仕方がない。さぼったら自分に返ってくるんですよね。継続は力なりです。

── 継続させるコツはありますか?

横塚 なぜ、やっているかというと悔しいからなんです。自分の英語が通じないこと、もっと理解したいのにできないことがくやしい。英語が自由にできたらもっとたくさんの人と話せます。だから学んだ方が合理的。でも、できない自分がいる。

 そういう悔しい気持ちは忘れないように、スマホのメモに書いてあるんです。くじけそうになるとそれを見返して「よし、頑張るぞ!」と気合を入れています

読むことで頭を整理。書く、考えるも大切にしている

── 横塚さんは本もよく読まれるそうですね。今日も控室で読んでいらっしゃいましたね。

横塚 バッグには必ず1冊入っています。パソコンが開けないときは本を読むようにしています。専門分野だけでなく、推理小説も恋愛ものも読みます。とにかく1分でもあれば活字を読むようにしています

 文字を読むという作業は動画を見るのと違って、自分で想像して考えなければならない。なので、とても頭を使うんです。実際、とても疲れているときは読む気にならないです。でも、読むことで足りない知識を得ることができます。頭の中が混乱しているときも本を読むと、思考が整理されたり、理解が深まったり、言いたかったことがクリアになる。本には助けてもらっています。

 書くことも意識して行っています。私は「10年日記」というのをもう10年以上つけていて、2冊目に入りました。今どき、手書きで?と思われるかもしれないですが、直筆で伝わる情報ってすごいんです。過去の日記を見ると「疲れた」と一言しか書いてない日もあるのですが、その文字が殴り書きで誰にも読めないようなものなんですね。でもそこから、当時の気持ちが思い出されます。「こんなことがあってうれしかった」という日はとても丁寧な文字だったり、こと細かに書いてあったりします。

── 「このことは書かないでおこうかな?」ということもありませんか? 文字にするのに勇気が必要な出来事や感情ってありますよね。

横塚 ありますよ。「いやだった」などネガティブなことを書くのは勇気がいります。でも、嘘はつかず本音を書くようにしています。ネガティブさを振り切って「いやだ」と書くことによって、もう一度自分で考えることができるんです

── 日記は横塚さんにとって文字通り記録なんですね。

横塚 「いやだ」とか「楽しかった」とその時々の感情や出来事が書いてある10年分の日記を振り返ると、生活がこんなふうに変わってきたなとか、考え方の変化がわかります。書くのが面倒なときもありますが、毎日自分に向き合って書くことはとてもいいですね。ベッドの横に日記帳を置いて、起きたらすぐに書くようにしています。

── 「考える」のはどんなときですか?

横塚 それはもう常にです。朝起きてから、電車に乗っているときも、夜寝る直前まで。考えるって面白いことだと思うんです。仕事のことだけでなく、私は筋トレが好きなので、どんなふうにしたらトレーニングを効率的にできるかとか、どうやったらもっと体力が持つだろうかについても考えたりしています。正解か不正解かでなく、自分なりの考えを作るのが好きなんです