食事の大切さは分かっているけれど、忙しくてなかなかままならない。そんな女性たちの食生活と健康、そして美活をサポートする1品として近年ブームを起こしつつあるのがアーモンドミルクです。いったいどこが魅力なのか? 長期にわたり毎日愛飲している日経xwomanアンバサダー3名の本音トークから、その実力を探ってみました。

植物性のヘルシードリンク「アーモンドミルク」が話題!

 アーモンドミルクのブームは欧米から火が付き、需要が急速に拡大中。国内ではシェア№1(※1)のグリコ『アーモンド効果』が2019年には販売量前年比20%と大きく増加し、着実に定着してきているのがうかがえます。一方で、「アーモンドミルク」と聞くとアーモンド入りの牛乳などをイメージする人もまだ多いよう。実際は、アーモンドと水などを原料にしたボタニカル(植物性)ミルクなのです。

 ここ数年、アーモンドは美容や健康への期待感から多くの女性たちに支持が広がっています。アーモンドにたっぷり含まれるビタミンEや食物繊維など、とかく多忙で食生活が乱れがちな現代人に不足しやすい栄養素を手軽に飲んで摂取できる――それがアーモンドミルクの大きなメリットの一つ。しかも砂糖不使用のものなら200ml当たり39kcal程度(※2)というのも魅力です。


(※1)出典:インテージSRI2013年4月~2018年1月累計販売金額
(※2)出典:グリコ『アーモンド効果』(200ml,39kcal)より

ドイツ移住後、10kg増!食生活を変えて1年でマイナス9kgに

●池原真佐子さんの場合●
 まず最初にお話を伺ったのは、欧米のアーモンドミルク先進国の一つ、ドイツで暮らす池原真佐子さん。2014年から現在に至るまで、東京での起業、出産、ワンオペ育児、新規事業の立ち上げ、ドイツに移住、ドイツから東京へ月1~2回出張、と非常に目まぐるしい日々を送ってきました(詳細はプロフィール参照)。

池原真佐子さん(39歳)株式会社MANABICIA代表
池原真佐子さん(39歳)株式会社MANABICIA代表
夫、4歳の息子とドイツで3人暮らし。2014年、株式会社MANABICIAを起業。2016年に長男を出産。その直後、夫がヨーロッパに転勤。約2年半のワンオペ育児を経て、2018年に女性リーダーを創出するための新規事業としして、社外メンターの育成事業「Women’s Career Mentor Academy」と、社外メンターと企業の女性管理職とのマッチング事業「Mentor For」を立ち上げる。同年、家族の都合でドイツへ移住。コロナ禍前までは月に1~2回日本に出張する生活を続ける。現在は、日本の顧客とオンラインで仕事を行うスタイルが中心に。女性起業チャレンジ制度グランプリ等の受賞をはじめ、著書に『自信と望むキャリアを手に入れる 魅力の正体~コンプレックスを強みに変える実践的レッスン~』(大和書房)がある

「この数年はとにかく忙しくて自分自身に手をかける余裕はほとんどありませんでした。食事も冷凍たこ焼きなど、仕事をしながらでも取りやすい炭水化物が中心の毎日。そのせいで、ドイツに住み始めてから10kgも太ってしまったんです」

 結果、以前はゆとりのあった冬物のコートも二の腕のあたりがパツパツに。

「さすがにこのままではいけないと思って、食生活を根本から見直しました」

 食事は野菜や果物を中心に。ブレークタイムや小腹がすいたときにはスイーツなどではなく、アーモンドなどのナッツ類を。飲み物にもアーモンドミルクを取り入れたそう。

「間食は取らないほうがダイエットのためには良いのかもしれませんが、我慢したり無理しすぎたりすると結局続かないという問題も。ナッツ類はヘルシーで風味も豊か、なおかつ腹持ちもいい。少量でも満足度が高いんですよね」

 街の中にはサラダスタンドやナッツ類を量り売りしている専門店などがたくさんあるドイツ。

「ドイツの人々の健康意識の高さを感じますね。市販のドリンクに関しても、例えばスーパーではアーモンドミルクだけがずらっと並んでいる棚もあり、そこでも無糖、加糖、皮なし、皮ありなどさまざまな種類がそろっているんです。こちらでは牛乳の代替飲料としてすでに広く浸透している印象があります」

 池原さんの日常にも、朝からアーモンドミルクが登場します。

「私も大好きなコーヒーには牛乳ではなくアーモンドミルクをプラス。アーモンドミルクラテにして楽しんでいます。1日に5杯くらい飲むので生活必需品ですね。牛乳を飲むとちょっとお腹に重たさを感じることがあるのですが、アーモンドミルクはさらっとしていて何杯でも飲める感じ。オンとオフのスイッチを切り替えたいときなどによく取り入れています。意外に思われるかもしれませんが、あんこをいれてもおいしくいただけるんですよ!」

4歳の息子さんにはフローズンベリーとアーモンドミルク、アガペシロップを合わせてスムージーに。朝食にもたっぷり野菜やフルーツを取り入れているそう(池原さん撮影)
4歳の息子さんにはフローズンベリーとアーモンドミルク、アガペシロップを合わせてスムージーに。朝食にもたっぷり野菜やフルーツを取り入れているそう(池原さん撮影)

 こうした食生活を続けるうちに、1年で体重は9kg減。ほぼすっかり以前と同じ体型に。

「疲れにくくなって、仕事の後にぐったりして動けないというようなこともずいぶん減りました。風邪もひきにくくなりましたし、ひどかった肌荒れも改善。いつも口にする物を変えるだけでこんなに肌や体の状態が変わるというのは自分でも驚きでした。食事は毎日必ず行う最大のセルフケアでもあるのだなと実感しています」