台本もメールで。とことん目を酷使しています

── 台本がメールで!? 驚きです。デジタル化と目の酷使は止まりませんね。

M 本当に。テレビや映画の仕事の他に、個人サイトやお店も持っているのでそのメールはもちろん、音楽を聴く、調べものをする、あらゆるコトが携帯電話に集中。とにかく目が疲れるので、これ以降の返信は明日にすると切り上げたり、スマホそのものを別の部屋に置いたり。眠るときは、手が届かないところにスマホを置き、物理的に遠ざけるようにしています。

── 今、話題の“デジタルデトックス”を実践されているわけですね!

休校中の課題はオンライン。距離を超えるメリットを感じつつも……

── MEGUMIさんには小学校6年生の息子さんがいらっしゃいます。今年3月からの一斉休校では、どのように過ごされましたか?

M 休校期間中の課題は、タブレットでした。学校に行けなくても学習できるという『距離を超えられる』メリットを感じました。その一方で、今の彼の最大の関心事は、ゲーム。外に出られないこともあって、当然ゲームの時間が増えました。学校が始まった今も、まだまだゲームに夢中です。

── ルールを決めていらっしゃいますか?

M 平日は、宿題などやることを終えた後で、ゲームをする時間を決めます。平日にルールを設けている分、週末は自由に遊ばせていますが、ちょっと長いんじゃない?とか……。

── 一応、ルール通りだけど、親としては不安、と。

M そうです。リアルに悩ましいのですが、実は1年ほど前に、私が心を決めたのです、『彼の意思を尊重しよう』と。先ほどの通り、私はエネルギー過多なので(笑)、息子にもたっぷり注いできたのですが、『こうすることの意味を感じない』など、彼が意思を示すようになったのです。親として思い描くことはあっても、子どもは成長します。そこで、『口を出したいけど我慢、彼を信じよう』と切り替えたのです。ゲームの件こそ、『言いたい、信じよう』の葛藤ですが、私自身もスマホやタブレットを使っているわけですし、頭ごなしにやめなさいというのもナンセンス。ゲームを含むデジタルは、子どもから取り上げるものではなく、うまく付き合っていくものだと感じています。