子どもの習い事として、水泳やピアノと同様に人気の英語。何年かスクールに通わせていると生まれがちなのが、ただ語彙や文法を習うのに飽き足らず、「英語“を”学ぶより英語“で”学ぶ場があったらいいのに」という悩みです。そんな声に応えるように、小学生が“英語で経営学を学べる”新講座「キッズMBA」が、話題の英語村「TOKYO GLOBAL GATEWAY」に誕生。いったいどんな講座なのか、小学2年生の子どもの一日体験を通してリポートします!

ある程度英語力のある小学1~4年生が対象

 広々とした会場に着くと、先に受け付けを済ませた小学生たちがスタッフらしき外国人たちと英語で和気あいあい。子ども4~5名につき、“メンター”という呼称のスタッフが1人つき、気さくに話しかけています。

 そのうちリーダー格のメンターが立ち上がり、クラスがスタート。導入部分では毎回、メンターのうち1人が自己紹介するそうで、この日はシンガポール生まれのバイリンガル、ミサキお姉さんが様々な写真を見せつつ、世界各地での居住体験や好きな食べ物、スポーツなどの話を展開。子どもたちも“I like Pizza!”などと自由に発言し、ナチュラル・スピードの英語をほぼ問題なく理解できている様子です。一日体験で加わった筆者の小学2年生の娘(英検準2級レベル)も、たちまち場に溶け込み、前のめりに。

メンターの自己紹介後、「インディアン・チーフ・ゲーム」でお互いの距離を縮める
メンターの自己紹介後、「インディアン・チーフ・ゲーム」でお互いの距離を縮める

 ここは今年9月、東京都江東区青海にオープンしたTOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)。平日は主に中高生の英語体験プログラム、週末は一般向けプログラムを展開する“英語村”ですが、週末のプログラムの中でも、帰国子女やインターナショナル幼稚園卒など、ある程度の英語力が備わった小学1~4年生を対象としているのが、この「キッズMBA」。お金の意義や概念を、ディスカッションや模擬体験、グループワークを通して楽しく学ぶという趣旨で、学研エデュケーショナル、Selan、TGGの3社の合同プロジェクト「Leaderkids」が運営しています。

 全10回コースのうち、3回目に当たるこの日のキーワードは「Bank/Savings/Loan」。インディアン・チーフ・ゲーム(皆がチーフに倣って手や膝をたたき、誰がチーフかを鬼役の子が当てるゲーム)で打ち解けた後、皆で各国のコインや紙幣、銀行の画像を見ながら「ここに描かれてるのは誰?」「中央銀行ってなんだろう?」と、クイズ形式のレクチャーで徐々にお金や銀行の概念に慣れていきます。

レクチャーで「お金を置いておくのに、銀行と家のどちらが安全かな?」との問いには「家!だって無くなってもお母さんがまたくれるから」と珍回答が飛び出し、メンターが苦笑する一幕も
レクチャーで「お金を置いておくのに、銀行と家のどちらが安全かな?」との問いには「家!だって無くなってもお母さんがまたくれるから」と珍回答が飛び出し、メンターが苦笑する一幕も