ネットには、アナログにはない「強い吸引力」がある

──セキュリティはどうでしょう? ネットを使うことにはリスクもあるので、心配されているDUAL読者も多いです。

陰山 子どもが自覚的に、親の目が届かないところでパソコンを使い出すのは、だいたい4年生の後半くらいからです。要は「自我」が芽生えて、異性が気になり出す頃ですよね。それ以前であれば、そこまで心配する必要はないと思います。

 ただ、そうはいってもネットの「吸引力」はすさまじい。アナログの書籍などに比べても非常に強いですから、そこを管理する意味では、セキュリティーソフトや見守り機能があると安心かもしれませんね。

──「LIFEBOOK UHシリーズ」には、セキュリティソフト「マカフィー リブセーフ 3年版」が無料で使えます。パソコン内のデータや個人情報の保護、ウイルスや不正アクセルもブロックしてくれます。また、富士通クライアントコンピューティングから今月7月に発売されたばかりの、国内で初めての小学生専用パソコン “はじめての「じぶん」パソコン” (LIFEBOOK LHシリーズ)であれば、簡単に保護者機能を設定できるようになっているので、パソコンが苦手という親御さんにもおすすめです。

「年を取るとなかなか直感が働かない」と言いながらも、「英会話はどうやるの?」などと、次々アプリに興味をもって質問する陰山さん
「年を取るとなかなか直感が働かない」と言いながらも、「英会話はどうやるの?」などと、次々アプリに興味をもって質問する陰山さん

陰山 こちら(LIFEBOOK LH55/C2)は、タッチペンもついていてタブレットにもなるんですね。直感的に作業できるのでこちらもいいですね。

ネットの使用時間は、“1時間”の方が学力はUPする

──しかも、 “はじめての「じぶん」パソコン” (LIFEBOOK LHシリーズ)には、衝撃を与えたり、顔を近づけ過ぎたりしたときに警告してくれる機能もついています。「利用時間の見守り機能」もあるので、パソコンを1時間以上使い続けるとお知らせしてくれます。

陰山 1時間というのがちょうどいいです。学習という観点からすると、パソコンに限らず、テレビ、インターネット、携帯電話、ゲームなどの、あらゆるディスプレイは、1時間までと決めておくことが重要です。ネットの活用時間と学力の相関関係を調べる調査では、学力がもっとも高かったのが「1時間ネットを使用している子ども」でした。長くても2時間は厳守。3時間以上使わせることは、もう「人生の喪失」だと言っても過言ではありません。

 親御さんとしては、「初めてのパソコン」ということでリスクばかり気にされるでしょうが、それも使い方次第。パソコン以外でも漫画ばかり読み耽っていれば、やはり学習意欲は低下しますよね。本人の自覚の問題であって、アナログ・デジタルの問題ではないのです。むしろパソコンの持つ可能性に早い段階から触れさせてあげることを優先してあげらるといいですよね。

陰山英男(かげやま・ひでお)
1958年兵庫県生まれ。陰山ラボ代表(教育クリエイター)。岡山大学法学部卒業、教師に。反復学習で基礎学力向上を目指す「陰山メソッド」を確立する。「百ます計算」に代表される「徹底反復シリーズ」などが有名。立命館小学校校長顧問、文部科学省中央教育審議会特別委員、大阪府教育委員長などを歴任。現在一般財団法人基礎力財団 理事長。ドラゼミ 総監修者、NPO法人日本教育再興連盟 代表理事。徹底反復研究会 代表。その他、全国各地で学力向上アドバイザーを務め、講演会は、北は北海道,南は沖縄まで、全国各地で実施をしている。公式サイトはhttp://kageyamahideo.com/

(取材・文 武末明子/撮影 太田未来子)

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