「タッチ・タイピングによって、子どもの“文章力”は向上する」
──早くから子どもにパソコンに触れさせ、タッチ・タイピングを学ばせるメリットとはなんでしょうか?
陰山 「文章力の向上」です。その点で言うと私は、「百ます計算」と同じくらい「タッチ・タイピング」を重視しています。
パソコンによって、文章に触れる機会は格段に増えます。私のように副業で本を書く人にとって、パソコンはまさに「紙」と「鉛筆」と同じ。パソコンによって「書く」ことのストレスから解放され、本一冊分、約10万字の文章を丸ごと書けるようになりました。とても紙と鉛筆でできることではありません。
──パソコンによって「書く」ことのハードルが格段に下げられたわけですね。
陰山 そうです。そしてそれは子どもたちも同じです。先の子どもたちが、タッチ・タイピングをマスターして何が起こったのかと言うと、「作文の下克上」です。漢字変換ができるので、それまで漢字がネックで作文が苦手だった子どもの「書く」ことへのストレスが減り、それまでもてはやされていた、先生受けする作文を書ける優等生タイプではなく、勉強は苦手でも、面白いことを考えられる子が、一気に注目されるようになりました。
これは、パソコンによって、子どもたちは自分の頭で描いていた発想を、そのまま文章に反映できるようになったためです。そこから作家の道が開けたりするなどの、夢が広がっていく可能性だって否定できません。
パソコンは「紙」と「鉛筆」、スマートフォンは「単語帳」
──現在は、スマートフォンやタブレットもありますが、やはりパソコンの方がいいですか?
陰山 パソコンというのは、すべての知的作業における基本的なツールです。パソコンが「紙」と「鉛筆」であることはすでにお伝えましたが、それでいうと、スマートフォンは「単語帳」に過ぎません。単語を学ぶことはできても、文章力を向上させたり、図柄を見たりするためのツールにはなり得ないのです。
実際、パソコンよりもスマートフォンに先に触れて育った世代には、タッチ・タイピングができない人も少なくありません。そうした人は、大学に入って初めてMicrosoft Officeの使い方を学んでレポートを書いています。これは、ファーストタッチがスマートフォンだったことの弊害だと言えます。
早くからパソコンに触れられるメリットは大きい。それだけに、最初に触れさせるパソコンは、「学習ストレス」の極力少ないものを選ぶべきだと思いますね。
ファーストパソコンに必要な「学習ストレス」を生まない条件
──陰山先生が考える、「学習ストレスのないパソコン」の条件とはなんですか?
陰山 まずは、「処理速度」が速いこと。すぐに起動して、ストレスなく動くことは大切です。あとは、「タッチ・タイピングのしやすさ」ですね。
──それであれば、こちらの富士通のパソコン「LIFEBOOK UHシリーズ」はどうでしょう。まずは持ってみてください。
陰山 軽い! 見た目も薄いですが、それ以上に驚くほど軽い。 とうとうここまで軽いものが登場しましたか。いや、子どもたちにとって、軽いに越したことはありません。
──13.3型ワイド液晶掲載ノートパソコンでありながら約747gのモデルです。軽いパソコンはキーボードのストロークが浅くなって打ちづらい場合があるのですが、これだと深さもあるので打ちやすいはずです。
陰山 本当ですね! 子どもに与える最初のパソコンには、キーボードのキーを押した感触がしっかり味わえる“充分な深さ”が必要だと思っていました。ノートパソコンには浅いものが多いですか、ここまでしっかりキーストロークがあるなら充分ですね。
──UHシリーズはキーの重さが2段階に調整されています。親指など強めの力で打てるキーは重めにして、力の弱い小指などで打つキーは軽めにしているので、お子さんへの負荷を最小限に抑えられますよね。また、読み込みが高速なSSDと高性能なDDR4メモリも搭載されているので、起動も処理も速いんです。
陰山 これなら学習ストレスもなさそうです! 最初のパソコンとしてもいいですし、私は新幹線のなかで原稿を書くことが多いので、大人が持ち運ぶのにも便利です。
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