子どもに多様な体験をさせ、特別な思い出を作ってあげたい──。この1年以上コロナ禍で行動が制限されてきた反動もあり、そんな思いが高まっている旅好きな読者は多いのではないでしょうか。その願いをニューノーマルな形でどうかなえるか、日経xwomanアンバサダーで、子連れ旅の達人でもあるごせきあやこさんに教えていただきました。使えるアイデアやサービス、トラベラーに人気のアメリカン・エキスプレスの特典などが盛りだくさんです。

目的は「子どもを通して感動体験をする」こと

 「子連れ旅行が可能なのは、子どもが成長するまで。その魅力を体験できる期間は、思っている以上に短いんです」と話すごせきあやこさん。育休中に経験した人生初の子連れ旅にハマり、海外ツアーコンダクターから子連れ旅行アドバイザーへと転身した経歴の持ち主です。

 「長男を連れてフランスに行ったときに衝撃を受けたのです。何度も訪れている国なのに、まるで知らない国に来たような驚きに満ちていて。子どもたちの食べ物や親子の接し方、遊具の姿かたちに至るまで、それまでも視界に入っていたはずなのに、きちんと見ていなかったものがこんなにあるのかと気づかされました。新しいものの見方ができてすごく新鮮でしたね」と語るごせきさん。

 以来、子どもと100回は旅をしようと決め、“月イチ子連れ旅”を実践中です。

ごせきあやこさん●1972年生まれ。大手旅行会社に海外ツアーコンダクターとして20年間勤務し、約70カ国・約300回添乗した実績を持つ。41歳で第1子、46歳で第2子を出産。仕事も趣味も「旅行」で、長男が5カ月のときより「月イチ☆子連れ旅行」を実践中。2018年、フリーランスとして独立。「子連れ旅行クラブTabicco(旅っこ)」主宰。子連れ旅行アドバイザーとして、講演や執筆活動を行う。「ママが旅に出ると、日本が良くなる!」をモットーに、「子連れ旅行」に関する情報を発信
ごせきあやこさん●1972年生まれ。大手旅行会社に海外ツアーコンダクターとして20年間勤務し、約70カ国・約300回添乗した実績を持つ。41歳で第1子、46歳で第2子を出産。仕事も趣味も「旅行」で、長男が5カ月のときより「月イチ☆子連れ旅行」を実践中。2018年、フリーランスとして独立。「子連れ旅行クラブTabicco(旅っこ)」主宰。子連れ旅行アドバイザーとして、講演や執筆活動を行う。「ママが旅に出ると、日本が良くなる!」をモットーに、「子連れ旅行」に関する情報を発信

 ごせきさん流の子連れ旅のスタイルは、「自分の行きたい場所」に行くこと。「子どもはどこでも楽しめる順応性があります。その子どもの視点を通して自分の感動体験も必ず増える。親が思い切り楽しむことを目的にして旅先を選んでもいいのです」

 とはいえ、子連れ旅は何かと負担が多く、尻込みするパパママも多いもの。「もちろん大人だけの旅行に比べれば子連れ旅行は大変です。それでも大変さを上回る学びや発見が親にも必ずあるので、ぜひ試してみてください。2つのポイントを守って荷造りをしてみると負担を軽減できます」とごせきさん。

 1つ目のポイントは、「子どもの荷物は絶対に減らさない」こと。子ども用品は細かいサイズの違いもあって旅先で調達しにくく、「あれを持ってくればよかった!」という後悔につながりがち。

 そしてもう1つが、「パパママの荷造りは各自でする」こと。「荷物を詰めた人しか、何がどこにあるかは把握できません」。よく聞くのは、子どもと自分の世話だけで手いっぱいなので、旅先ではパートナーのことまで把握できないという声だと言います。「パパもママも必ず荷物を自分で把握してください」

ニューノーマルな子連れ旅のキーワードは2つ

「親も子も、旅によって多様性と自分自身への理解が深まります。特に子どもには広い世界を見聞し、将来的には自分で人生の選択肢を増やしてほしいですね」と語るごせきさん。コロナ禍によって自由な旅が難しくなり、子どもへの影響を心配しているそう。「行動範囲が狭まることは、視野や考え方が狭まってしまうことにもつながりかねません。特に子どもは環境による影響が大きいので、できるだけいろいろな方法で多様性に触れる機会を作りたいですね」

 そうした懸念もあり、制限が多い中でも模索しながら子連れ旅を楽しんでいるごせきさん。ニューノーマルな旅の形として、「近場」「オールインクルーシブ」がキーワードになると教えてくれました。

「近場=生活圏」を非日常としてとらえ直す

 ごせきさんがニューノーマルな旅として、まず近場で実践しているのは“ディスカバー地元”旅。「生活圏に非日常を見いだすのがポイントになりますが、そのために第三者の目を借りてみるのをおすすめします。最近は行政も観光に力を入れているので、パンフレットを入手したり、海外観光客向けの観光情報を見たりしてみると思わぬ発見があって面白いですよ。たとえば東京には多様な『庭園』がありますが、四季折々の自然は実に見応えがあります」

 なかでも日常から非日常へと切り替える一番簡単な方法は、“ホテルステイ”です。「自宅から徒歩圏内でも、一歩ホテルに足を踏み入れれば非日常の空気に包まれる。夫婦とも、日々の家事からも解放されるので、かなりリラックスできるんですよ」

子どもたちも都心部ホテルでのステイケーションに大喜び(写真提供:ごせきさん)
子どもたちも都心部ホテルでのステイケーションに大喜び(写真提供:ごせきさん)

 近場旅を楽しむコツは「連泊」だそう。「金曜午後に出発し、金・土と2泊すると土曜日がまるまる使えますし、3連休でなくてもゆっくりとプチ旅行を楽しめます。近場のホテルに連泊してゆっくり楽しむステイケーションスタイルは新しい旅の形として人気が高まっていて、かつては長期休暇中に1度の遠距離旅行をしていたけれど、今では近場旅を2度、3度と複数回楽しんでいる、という方もいらっしゃいますよ」

カードのホテル特典は賢くチェックを

 そんなホテル旅に活用してみたいのが、アメリカン・エキスプレス(以下アメックス)のホテル関連特典です。ゴールド・カード会員向けプログラム「ザ・ホテル・コレクション」では、2泊以上の予約で、館内施設で利用できる$100相当のホテルクレジットが付き、客室のアップグレードも期待できます。加えて、ゴールド・カード会員には、毎年カードを継続すると、継続特典として「ザ・ホテル・コレクション」で利用できる1万5000円分のホテルクーポンのプレゼントも。

「都心部のホテルが多く参加していますし、ホテルクレジットを利用すればホテルでちょっとぜいたくに食事もできる。連泊で特典が使えるので子連れステイケーションにぴったりです」(ごせきさん)

存分に遊べるオールインクルーシブホテルに注目

 さらにごせきさんが注目するのは、滞在中の食事や飲み物、アクティビティがすべて料金に含まれる「オールインクルーシブ」のホテル

「オールインクルーシブタイプのホテルなら、様々なスポーツ施設をはじめアクティビティが豊富で、1週間滞在しても飽きずに遊べます。託児施設のキッズクラブがあるところも多いので、たとえば子どもが丸1日たっぷりとスキー教室などで体を動かしている間、親はのんびりくつろいでいられますよ」

 ただ、日本にはオールインクルーシブのホテルはまだ少ないので、国内で同じように滞在時間を充実させるとしたら、“クラブラウンジ”があるホテルでのステイケーションがおすすめだとごせきさんはアドバイス。クラブラウンジは、専用フロアの宿泊客のみがいつでも自由に使える空間。朝食サービスやアフタヌーンティー、夕食前のアペリティフタイムなどのサービスも設けられている場合が多く、ホテルでのステイケーションを充実させてくれます。

ステイケーションを後押しするサービスも

 ホテルをクリスマスやバースデーなどのイベントの日に活用するのもおすすめだとごせきさんは言います。

「ウチでは、コロナ禍で外出を控えている間、家族で楽しむために家で様々なイベントを行いました。子どもの世話とイベントの準備から後片付けまでは、正直なかなか大変なものです。だからこそこの冬休み、我が家は親の負担軽減のためにも、イベントをホテルのステイケーションで楽しむ予定です。クリスマスはホテルの装飾にワクワクしながら部屋でケーキを食べたり、お正月はホテルの朝食でおせち料理やお雑煮をいただけたり。季節の行事を満喫できますよ」

アメックスの「ザ・ホテル・コレクション」に参加している「ホテルインディゴ箱根強羅」。都心にも近くステイケーション利用に最適です。写真はプライベート温泉付きのヒルサイドツインルーム
アメックスの「ザ・ホテル・コレクション」に参加している「ホテルインディゴ箱根強羅」。都心にも近くステイケーション利用に最適です。写真はプライベート温泉付きのヒルサイドツインルーム

 冬休みのステイケーションを後押ししてくれるキャンペーンも見逃せません。アメックスでは、会員向け旅行予約サイト「アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン」で3万円以上のホテルを予約・決済すると、1万5000円の割引になるキャンペーン※を実施中。「ザ・ホテル・コレクション」のホテルも対象なので、ゆったりと上質な時間を過ごすことができます。

 どのような状況下でも、工夫を凝らして子どもたちに「とっておきの体験」をさせてあげたいのが親心。コロナ禍が落ち着く兆しも見え、世界を自由に旅できる日もそう遠くはないかもしれません。ごせきさんのアイデアやアメックスのサービスなども活用しながら、まずはこの冬休み、近場からニューノーマルな子連れ旅をはじめてみてはいかがでしょうか。

※キャンペーン 予約:~12月29日(水)オンライン決済完了分まで 宿泊:~12月31日(金)チェックアウト完了分まで

取材・文/後藤かおる 構成/横濱啓子(remix-inc.)

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