かつて、女性に対してこんな言葉がよく聞かれました。「良妻賢母」。“良き妻であり、賢い母であれ”そんな姿勢が込められた言葉ですが、考えてみれば時代や働き方が変わった今でも、こんな女性の姿が求められているような気がします。

 もちろん、良妻賢母であることが良くないことになった、というわけではありません。しかしながらそれができないと、妻として、母として、失格なんて言われてしまったらたまったものではありません。

 さて、一方で考えてみると、この“良妻賢母”の男性版的な位置の言葉は過去に遡っても見当たらないのです。“亭主関白”これも意味合いが全然違いますよね。ならば、特に現代に関して、子育てに関わる色々な人と考えてみたらどんな答えが出るのでしょう?

“良妻賢母”に倣って“〇夫△父”の〇と△の部分に文字を入れるとしたら?

 「政府が女性の管理職を3割にというなら、男性の主夫を3割に」という野望を掲げて活動する、自らが主体となって家事育児をする男性たちの団体「秘密結社 主夫の友」(NPO法人ファザーリング・ジャパン内)が「いい夫(1=イイ、010=おっと)」にかけて定めた「10月10日」の「いい夫の日」に合わせて毎年行っている「主夫の友アワード」。男性の家事育児参画に積極的な発信をした著名人を表彰するこのイベントで、授賞セレモニーの後に行われたトークセッションで、この“良妻賢母”の男性版“〇夫△父”について話し合われました。

タレント・ユージが考える〇夫△父

 トークセッションに参加したのは4人。まず、タレント部門を受賞したタレントのユージさん。3児の父であり、普段からブログなどでも自身の育児ぶりを発信、持ち前の器用さを生かしたDIY企画でも活躍し、いいパパぶりを見せていますが、受賞に関しては「家事や育児をするのは当たり前のことだけど、こうやって誰かに褒めてもらえる機会があると、やる気が出ます!」と喜びを語りました。

 そんなユージさんが考える〇夫△父とは?

「謙夫学父」

 夫としては、常に妻に対して感謝の気持ちを持ちつつ、おごったりすることなく謙虚でいるべきと解説。一方で父としては、子どものことはしっかり学ばないといけないという意味と、また子どもから学ぶことも多いという意味を込めたということです。

 トークセッションの中でも、奥さんに怒られたエピソードを惜しげもなく語り、家の中でいかに謙虚に過ごしているかがうかがえたユージさん。アワード後のインタビューでも一番大事なこととして「妻を愛すること」を挙げていて、夫婦が仲良く暮らしていくことを大切にしていると語りました。

タレント・関根麻里が考える〇夫△父

 続いて、女性部門を受賞した、タレントの関根麻里さん。一児の母でもあり、現在は仕事と育児の両立を頑張っている麻里さんは、授賞式で、お父さんの関根勤さんとの楽しい関係も交えながら、夫である歌手のKさんとのエピソードなど心温まるお話を聞かせてくれました。

 そんな関根麻里さんが考える〇夫△父とは?