桐谷さん流のお得な銘柄の見分け方、教えます!

 ではどのように選べばいいのでしょうか。「私はいつも総合利回り4%以上を基準に選んでいます」(桐谷さん)。 総合利回り とは、「年間の優待品+年間の配当金」の割合が投資金額に対して何%に相当するかを示したもの。『{優待品の金額換算(年間)+配当金(年額)}÷銘柄の購入金額』という計算式で求められます。

「これが4%以上ならお得な銘柄だと判断できます」。ただし総合利回りが高ければいいというものではないと桐谷さん。「優待の継続には企業業績の安定がポイントになります。業績の安定性を示す指標の一つが配当。総合利回りが4%以上で継続的に配当を出している銘柄を選ぶようにすると、あまり失敗はないでしょう」。

 下の表は桐谷さんが共働き子育てお勧めする銘柄。レジャー、外食、食品・飲料の3つのカテゴリーにつき、4銘柄ずつ厳選してもらったのでご参考に。

「レジャーのフジ・メディア・ホールディングス(4676)は“隠れ優待”が魅力。隠れ優待とは正規の優待品ではないのですが、株主総会の前に送られてくる議決権行使書を返送したりするともらえる品のこと。同社の場合、お台場にあるフジテレビ本社の球体展望台『はちたま』の無料見学パスポートがもらえてお得。1回につき8人まで無料で入場できるので、友人家族やおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に遊びにいくときに役立ちそうです。ほかに隠れ優待として、クオカードやお菓子の詰め合わせなどをくれる企業もありますよ」。

 外食で注目なのはカッパ・クリエイト(7421)。「かっぱ寿司で有名ですが、外食大手のコロワイドの傘下にあり、優待ポイントはコロワイドグループ(コロワイド、アトム、カッパ・クリエイト)の各店舗で使えます。」

 食品・飲料で要チェックはホリイフードサービス(3077)。「外食チェーンの会社なので店舗で使える優待券がもらえるのですが、これを使わずに返送するとお米と引き換えてくれます。100株の場合、4kgのお米がもらえます。お米をくれる銘柄は多いのですが、その中でも利回りが高いのでお勧めです」。

 わが家にいくら余裕資金があるか確認し、株式投資に充てる予算を決めて選んでみましょう。

(文/萬真知子 撮影/木村輝)

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