こんな大人に育ってもらいたい、という欲は強くない

青木 家庭環境についても考えるところがあります。父親の職業を全員が知っていて、色々な人に注目されるというのはすごく特殊な環境。それは息子たちが背負っていかなければいけないものにしても、小学生で強いるのは時期尚早なのではないか。だったら、公立よりも私立のほうが彼らにとって落ち着いた生活を送ることができるかもしれない、など、色々な選択肢を考えています。

 こんな子に育ってもらいたいとか、こんな大人になってもらいたいとか、そういう要望は強くありません。元気で自分という芯がある人間になってもらえればいいなと思うのですが、必要ではないリスクはいらないかな、ということはよく考えています。

幼稚園を決めるとき、夫も全部見学に

―― 夫婦できちんと会話されているんですね。

青木 会話になっているのか、私が一方的に話して夫が「せやな~」と言っている気もします(笑)。

 結婚して彼も学んだのか、私にあまり逆らわない(笑)。私が話したことに対して、「でも……」ってあんまり言わないです(笑)。この間はこう思ったけれど、今日やっぱり人に聞いたらこう思った、ということもあるので、夫に全部言うことにして、コミュニケーションを取るようにはしています。きっとそのうち夫も、考えがまとまったら私に伝えてくるのかな、と思います。

 幼稚園を決めるときも、夫もすべて見学に行きました。実際に子どもが幼稚園に入るとなるまでは、幼稚園に特色があると思っていなくて、通えればどこでもいいや、と思っていました。けれど、見学に行くと本当に園によって違っていて、そういうのを目の当たりにすると、ここはちょっと嫌だなとか、違う気がする、というのが出てきました。最終的に夫婦の意見が一致したところに決めました。