仕事と子育てを両立できているのは「通勤時間の短さ」が大きい!

――愛知での仕事と子育ての両立はどうですか?

押上 昨年の3月半ばに名古屋市内で引っ越したのですが、そのタイミングでの保育園の転園が難しく、2週間くらいはもともと住んでいた家の近くの保育園に通わせていたんです。通勤時間でもそこまで道が混むことがないし、車で行き来して出勤に影響がなかったことに助かりました。愛知での子育ては「車が使える」「電車移動もラク」というのが大きいですね。今は朝、保育園に子どもを送ってから地下鉄に乗り、会社の最寄駅まで乗り換えなしで20分。東京にいた時は1時間40分かけて通勤していたので、帰りは定時で退社しても家に着くと20時近く。子育てはもちろん、結婚生活も想像がつかなかったです。

廣瀬 今は名古屋市内に住んでいますが、市内のどこで打合せがあったとしても、子どもの保育園の送り迎えを含めても片道1時間以内で行き帰りできます。起業して1年目の昨年はすごく忙しかったんですが、ほぼフルタイムで働けていたのは名古屋だったからこそ。東京のように通勤に時間や体力が必要だと、仕事に費やせる時間がもっと少なかったと思います。

押上 愛知だと、会社帰りに子どもを連れてスーパーで夕食の買い物をするのもラク。混み合っている東京では考えられませんでした…(笑)。

「車でふらっとドライブ」も愛知だからこそ。夫婦でオフを満喫。

――プライベートはどのように過ごしていますか?

廣瀬 休日にでかけても東京ほど混んでいないのがうれしい。我が家は「名古屋港水族館」と「東山動植物園」の年間パスポートを持っているんですが、車でふらっとでかけてショーだけ見て帰る……なんてことも気軽にできちゃうので、すごく重宝しています。

廣瀬さんファミリーは、桜も楽しめる犬山市の「日本モンキーパーク」でパチリ
廣瀬さんファミリーは、桜も楽しめる犬山市の「日本モンキーパーク」でパチリ

押上 確かに! うちは「とだがわこどもランド」にもよく行きます。無料で入れて、あれほどの遊具の充実ぶりに最初は驚きました。三重や岐阜にも近いので、伊勢神宮に行ったり、高山に行ったりも。夫が車好きなので、名古屋に来て車ででかけられるようになったり、家の敷地内の駐車場で車の手入れをしたりと、夫も愛知での暮らしを楽しんでいます。

押上さんと娘さんたちの緑ゆたかな伊勢神宮でのワンシーン
押上さんと娘さんたちの緑ゆたかな伊勢神宮でのワンシーン

廣瀬 うちは夫も私もアウトドア好き。ワンシーズンに2、3回はキャンプに行くんですが、岐阜まで少しドライブするだけで、無料で利用できるキャンプ場が充実していてうれしいですね。無料でも整備されていてトイレなど水回りもキレイなんです。

押上 のびのびとした環境や通勤ストレスの少なさも相まって、夫は家事や子育てにも積極的。愛知でのこの環境があるからこそ、なのかもしれません。

\愛知の「仕事と子育て」注目データ/

●世界有数の産業集積地
→愛知には、自動車や航空宇宙、ロボット、繊維、陶磁器など様々なモノづくり産業が集積。世界有数の産業集積地であり、優良企業が多くあります。
*出典:経済産業省「平成29年工業統計調査」

●通勤がラク
→鉄道主要区間のピーク時混雑率は、東京圏163%に対して名古屋圏は131%と、ゆるやか。
*出典:国土交通省「都市鉄道の混雑率調査」右辺(2017年度)

●活用できる時間が多い
→通勤時間は東京より1日あたり30分以上短く、活用できる時間が年間100時間以上も多い。
*出典:総務省統計局「平成25年住宅・土地統計調査結果」

●住宅も家賃も物価も安い
→住宅地の平均地価は東京の3割以下。家賃は東京の6割以下。物価水準も全国平均より低い。
*出典:国土交通省「平成30年都道府県地価調査」、総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)(構造編)結果」(2017年)

●待機児童数が少ない
→愛知の保育所等待機児童数は、東京の約1/23。
*出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」(2018年4月)

●キャンプやスポーツが盛ん
→愛知は、キャンプする人の割合が全国2位。スポーツする人の割合は全国6位。
*出典:総務省統計局「平成28年社会生活基本調査結果」

●大学が充実
→愛知の大学立地数は、国公私立50大学で全国3位。名古屋大学はノーベル賞受賞者を6名も輩出。
*出典:文部科学省「学校基本調査」(2018年度(速報))から算出

(「愛知に住みたくなるBOOK(2018年度版)」(発行:愛知県政策企画局企画調整部企画課)より)

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先輩ママのインタビューを見る!「夫と子どもを連れて愛知へIターン転職!」

文/広瀬良子 構成/竹内葉子 写真/西澤智子