ずっとキャリアを積み上げたいけれど、「結婚や夫の転勤で違う土地へ行くことになったら?」「新しく住む地域には、やりがいのある仕事をしながら子育てもしっかり両立できる環境ってあるの?」 働く女性にはそんな悩みも尽きないもの。東京から愛知へ移り住み、『本社部門で働く社員』として、『新規事業を立ち上げる起業家』として、自分を活かして働く2人のママに実情を聞きました。

<b>廣瀬あゆみ</b>さん(左)<br>株式会社Lii<br>1989年生まれ。大阪府出身。東京の大手通信企業でマーケティング職として勤務した後、結婚を機に愛知県へ移住。教育関連の企業で新規事業立ち上げに携わり、介護のベンチャー企業でブランディング職を経験。2018年、採用ブランディング・人材育成・介護を中心とした人材紹介業の会社を仲間と立ち上げ、子育てしながら代表取締役として会社を経営するパワフルウーマン。休日には親子で水族館や動物園などテーマパークに出かけたり、近所の銭湯でのんびり過ごしたり。(インタビュー時は第2子妊娠中)<br><b>押上桃子</b>さん(右)<br>アイカ工業株式会社<br>1984年生まれ。東京都出身。都内の大学を卒業後、同社へ入社。東京オフィスで営業職として勤務した後、同僚である夫の愛知県への転勤を機に結婚し、自らも愛知県へ転勤。2度の産休・育休・復職を経験し、2人の子どもを育てながら勤務。現在は経営企画部に所属し、経営企画や広報、CSRなどを担当。週末は車好きの夫や子どもと愛知県の知多半島や三重県、岐阜県などへドライブに行くのが楽しみのひとつ
廣瀬あゆみさん(左)
株式会社Lii
1989年生まれ。大阪府出身。東京の大手通信企業でマーケティング職として勤務した後、結婚を機に愛知県へ移住。教育関連の企業で新規事業立ち上げに携わり、介護のベンチャー企業でブランディング職を経験。2018年、採用ブランディング・人材育成・介護を中心とした人材紹介業の会社を仲間と立ち上げ、子育てしながら代表取締役として会社を経営するパワフルウーマン。休日には親子で水族館や動物園などテーマパークに出かけたり、近所の銭湯でのんびり過ごしたり。(インタビュー時は第2子妊娠中)
押上桃子さん(右)
アイカ工業株式会社
1984年生まれ。東京都出身。都内の大学を卒業後、同社へ入社。東京オフィスで営業職として勤務した後、同僚である夫の愛知県への転勤を機に結婚し、自らも愛知県へ転勤。2度の産休・育休・復職を経験し、2人の子どもを育てながら勤務。現在は経営企画部に所属し、経営企画や広報、CSRなどを担当。週末は車好きの夫や子どもと愛知県の知多半島や三重県、岐阜県などへドライブに行くのが楽しみのひとつ

東京から結婚・転勤などで愛知へ。実際に暮らして感じたことは?

――押上さんは東京出身、廣瀬さんは大阪出身で、始めはそれぞれ東京に勤務。愛知にはそれまで縁がなかったかもしれませんが、住むことに不安はありましたか?

押上さん(以下、敬称略) 本社が愛知なので、入社時の研修で1カ月くらい住んでいたんです。夫が愛知出身で土地勘もあるし、それほど不安はありませんでした。ただ、それまで東京しか知らなかったので、落ち着いた街だな、と。

廣瀬さん(以下、敬称略) 私は夫がずっと愛知にいたので、東京勤務の時は遠距離恋愛で週末などに遊びに来ていました。自然が身近にあるし、東京ほど人が多くないのがいいなと思っていました。東京では通勤電車のあまりの混雑に耐えられず、自宅から10kmの職場まで自転車で通っていたので、愛知のその混雑のなさは魅力的。「早く愛知に住みたい、早くプロポーズしてくれないかな」ってずっと思っていたんです(笑)。

――実際に愛知に来てみて、住みやすさはどうですか?

押上 最初は私自身に土地勘がなくて、どこにどんな店があるのか分からず戸惑ったりもしましたが、慣れてくるとすごく便利! 「あのエリアに行けば、欲しいものが全部揃う」といったコンパクトな距離に店が集まっているのがうれしいです!

廣瀬 分かります!

押上 また、子育てするようになってより感じますが、どこに行っても人が密集している状況から解放されたのがすごく大きいです。街中にも子連れで躊躇なくおでかけできるし、渋滞も少ない。「深呼吸できる~!」という気持ちです。

廣瀬 私は市内に分譲マンションを購入したのですが、東京に住んでいたら郊外でもとてもこの金額では買えなかったと思います。暮らすのにかかる費用が安いですよね。また、人も多すぎず街も近いから、起業する場所としてもポテンシャルが高いと思います。いろいろな面で「ちょうどいい場所」だと実感していますね。