「毎日お風呂」の健康メリットが次々と発表

 まず、背景にあるのが、ゆっくりお風呂につかる、という生活自体が見直されているということだ。

 「最近になって、入浴に関する様々な研究が発表されている」と話すのは、入浴とその健康効果に関する研究で「温泉博士」の異名を取る東京都市大学人間科学部の早坂信哉教授だ。

 早坂教授が、千葉大学などの研究グループと一緒に実施した大規模調査(高齢者1万4000人を3年間にわたって追跡)では、毎日お風呂につかる人は、週2回までしかつからない人に比べて、要介護認定になるリスクが約3割も低下することが分かった。また、国立がん研究センター・大阪大学などが行っている多目的コホート研究では、40歳以上59歳以下の男女3万人を20年にわたって追った調査では、脳梗塞、脳出血、そして心疾患のリスクが大幅に減少するという結果が、つい最近発表されたという。

 お風呂に入るとなぜこうした病気が防げるようになるのか。そのメカニズムは主に2つある、と早坂教授は言う。1つは、体が温まることで血流の改善された状態が長続きすること。すると体の隅々に栄養と酸素を運べるようになる。そしてもう1つは、水の圧力による効果だ。水圧によって体が締めつけられて血流が改善し、お風呂の中で体が浮くことで、関節や筋肉の緊張が緩む。この効果が毎日続くことで、先のようなさまざまな健康面でのメリットが得られるのだ。

 「大切なのは、毎日入浴する習慣をつけること」と話す早坂教授。早坂教授の研究によれば、毎日10分、40度のお風呂につかるのが最も健康効果が高いと言う。

 現代の人々は「温泉に入るのは好きだけれども、忙しい、面倒臭いという理由から、家ではついシャワーで済ましてしまうとか、さっとお風呂に入るだけとかという人が多い」(早坂教授)だがその流れは、これらお風呂に関する健康調査の発表が相次いだなかで、大きく変わる可能性がある。

 この状況で求められているのが、家のお風呂があたかも温泉になったかのような気分が味わえ、毎日のお風呂をより楽しい気分で味わえること。贅沢な気持ちでお風呂のある生活をおくれ、毎日の入浴を無理なくできるというニーズが、これまで以上に高まっている。早坂教授は、マイクロバブルバスユニットに注目が集まる理由をこう分析する。

毎日ゆっくりとつかりたい
そこに求められるのは「上質感」

 実際、マイクロバブルバスユニットの濃厚な白いお湯がもたらす「ワクワク感」や「贅沢な気持ち」「感動」は、水道水を温めただけのさら湯のお風呂に比べて圧倒的に高い。消費者に対して主観調査を実施すると、普通のお湯の2倍以上の感動を味わっているという結果が出ている。

 コロナウイルスの蔓延で多くの人がステイホームを強いられるなか、家の中で少しでも楽しんだりリラックスしたりできる環境づくりをしたい。ちょっとした贅沢を味わいたい。そうしたニーズが高まるなか、日々の「感動価値」こそが、これからのヒット商品には欠かせないものになっている。

より短時間で体を温める効果

 リンナイのマイクロバブルバスユニットが生み出すお風呂は、単純に上質感やワクワク感を味わえるだけのものではない。温泉に匹敵するような健康・美容への効果も期待されており、これまでの水道水のお風呂とは異なる新しい入浴体験が実感できるのだという。例えば温浴効果。「通常のお湯と比べて、お風呂から上がった後の体温低下がマイクロバブルのお湯の方が少なく、体温を長時間高く保っていられる」(早坂教授)。

 先に説明した通り水道水のお風呂でも十分に温浴効果はあるが、マイクロバブルバスならば、その効果をさらに高める働きがある。つまり「より短い入浴時間でも十分な健康効果が得られる」(早坂教授)ことを意味するのだ。忙しい現代人にとっては、たとえ毎日10分間の入浴すら長いと感じる人も多いはず。負担を感じることなく、より手軽に、健康でいられるきっかけづくりになるはずだ。

空気をたっぷり含んだ湯だけで体を美しく

 加えて注目したいのが、高い洗浄効果も認められている点だ。マイクロバブルの微細な泡の効果を研究する慶應義塾大学の寺坂宏一教授によると一般的に、マイクロバブルの水中の微細な泡は「油脂やたんぱく質、でんぷんなどを吸着する効果がある」といい、実際にリンナイのマイクロバブルバスユニットにおいても、その効果が認められている。

 リンナイがマイクロバブルバスを対象に行った実験では、水道水のお風呂に入るより、固形汚れが1.5倍も落ちやすい結果となった。「石鹸やクレンジング剤のような界面活性剤は、人によっては皮脂を落としすぎる場合がある。特に30歳を超えた人にとっては、マイクロバブルのお湯でだけで体を洗うのは十分な場合が多い」(早坂教授)。水と空気だけで十分な汚れを落とす効果がある。そこに人工的なものが一切入っていないことは、肌にトラブルを抱えている人にとっては特に朗報だ。

 近年、自分の体や地球環境そのものに可能な限り負荷をかけない、エシカルな消費をする消費者が増えている。水と空気だけしか使わずに体をきれいに保てるマイクロバブルバスは、人にも地球にも優しい機器であると言える。

 マイクロバブルバスの洗浄効果や、まろやかな質感の湯あたりは、多くの消費者が既に実感している。「肌がさっぱり、しっとりする実感がある」と感じる人は、水道水のお風呂よりも圧倒的に多い。健康から美容にまで効果を発揮し、その上で贅沢な毎日を過ごせるリンナイのマイクロバブルバスユニット。来年のさらなるヒットを期待できる、注目の商品といえるだろう。

取材・文/丸尾 弘志

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