「中学受験の指導や相談に携わって、かれこれ28年になりますが、たくさんのお子さんを見てきて感じることがあります。それは、勉強ができる子はたいてい段取り上手だということです」。そう話すのは、中学受験のプロの小川大介さんです。その段取り力は、幼児のうちから意識しておくと、鍛えられるといいます。
「段取り力」は5歳から鍛えられる
ひと昔前までは、中学受験といえば、お母さんが専業主婦の家庭が大多数でした。しかし、最近では共働き家庭の方が多数派です。とはいえ、やるべきことがたくさんある中学受験のサポート。なのに、親は仕事を持っていて、子どもの勉強をすべて見てあげることができない…。そこで大きく差がつくのが、子どもの段取り力の有無です。
中学受験のプロの小川大介さんはこう話します。「段取り上手な子は、例えば月末にテストがあるとき、それまでに何をどのように進めればいいか逆算して考えられます。もちろん、小学生なのですべてを任せるのは難しいのですが、スケジュールを意識できることは中学受験における大きなアドバンテージになります」
では、その「段取り力」はどのように身につけていけばよいのでしょうか?
「できれば5歳くらいから家庭で少しずつ練習ができるといいですね。低学年までにある程度自分でできるようになると、勉強がとても進めやすくなります。まだできていないという高学年の子でも、今から意識をすれば大丈夫です」
小川先生の話によると、スケジュール能力を養うために、押さえておきたいポイントは次の3つです。
ポイント2 その目標をかなえるには何をすればいいのか、必要な行動を決めること
ポイント3 自分がそれを行うのにどのくらい時間がかかりそうかを考えること
詳しく説明をしていきましょう。
次ページから読める内容
- いつまでにどうしたいか目標を立てる
- 時間感覚をつけると自分で行動できる子になる
- 中学受験を成功させる秘訣は、ゆるやかにムリをさせる
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