子どもに本場の英語や外国人との触れ合いを経験させたい、グローバルな感覚を身に付けてほしい…。そう考える人は日経DUAL読者にも多いと思います。しかし、留学するとなると色々と大変ですし、海外旅行に行くとしても、家族みんなの休みを合わせるのはなかなか難しいもの。

 「だったら、海外に行くんじゃなくて、日本に来てもらえばいいんじゃない?」

 そう気付いたのは、子育てしながら取材・執筆活動をしているライター・コラムニストの西山美紀さん。たまたまホームステイ受け入れ&派遣をする団体に勤める友人がいたこともあり、とんとん拍子に話が進みます。やってきたのは、17歳のドイツ人男子高校生! もちろんホームステイを受け入れるのは初めての西山家。小学5年生の長男、3年生の長女、そして平日はほとんど家にいない夫と共に、数週間にわたるホームステイが始まりました!

 ホームステイを始めるきっかけから実際の暮らしの様子をお伝えした前回に続き、今回はAくんと出かけた思い出とお別れの日までをご紹介します。

【初めてのホストファミリー】
(1) ホストファミリー体験記 ドイツ人高校生がわが家に
(2) 「寂しい」と長男が泣いた、ホームステイ別れのとき ←今回はココ
(3) ホストファミリーになる前に知りたい注意点と心構え

雷門やとしまえん、八ヶ岳へお出かけ

 当初、留学生が来たらあちらこちらに一緒に遊びに行こう!と意気込んでいた私。しかし、考えてみれば旅行に来ているわけではないし、たまにはのんびりもしたいだろうと思い、Aくんと相談して、土日のうち1日はゆっくり過ごす日にしました。

 Aくんは以前、家族で日本へ旅行に来た経験があったので、これまで行ったことのない場所へ遊びに行くことにしました。まずは浅草の「雷門」。実は私たちも雷門へ行くのは初めてでした。

雷門を散策。このときは来日翌日だったので、お互い少し遠慮がありました。
雷門を散策。このときは来日翌日だったので、お互い少し遠慮がありました。

 お盆の時期には遊園地の「としまえん」に行き、流れるプールやウォータースライダー、遊園地のアトラクションでめいっぱい遊びました。

としまえんのプール。プールは言葉が通じなくても楽しめますね
としまえんのプール。プールは言葉が通じなくても楽しめますね

 また、1泊2日で八ヶ岳にも行きました。草原でサッカーやバドミントンをしたり、部屋でひたすら折り紙をしたり。

八ヶ岳の草原で、みんなでサッカー
八ヶ岳の草原で、みんなでサッカー

 息子のサッカーの練習があって長期の旅行には行けなかったけれど、Aくんが来てくれたおかげで、色鮮やかな思い出が詰まった夏休みになりました