手元を見ることが増えて、ワーママもスマホ老眼に
荻野さん(以下、荻野) よろしくお願いいたします。早速ですが、「スマホ老眼」という言葉を聞いたことはありませんか? 皆さん、夕方になると目がショボショボしたり、スマホが見づらくなっているということで、スマホ老眼になっている可能性があるかもしれません。
相場 えっ、老眼!? とても抵抗があります。
一同 笑
荻野 ご安心ください。スマホ老眼というのは加齢による老眼ではないんですよ。長時間近くを見ることで、目のピント調節をする「毛様体筋」という筋肉が凝り固まってしまい、一時的に近くや遠くにピントが合わせづらくなる症状なんです。目を休ませれば回復するのが老眼との違いです。
スマホ老眼はスマホやPCが暮らしに浸透するにつれて、デュアラーをはじめとした若年層に増えています。これは年齢に関係なく目にかかるストレスが増えているからです。
飯田 確かに私も仕事で十分目を酷使した後もまだスマホを見ています。帰りの電車で夜ご飯何にしようかなとレシピ検索したり、ネットニュースを見たり。目がつらいなーと目頭を押さえつつも見てしまうんですよね(笑)。
―― 録画したテレビ番組をスマホで見る人もいますよね。
福山 それも目がつらそうですけれど、場所を選ばないから便利なのでしょうね。
近くを見続けることで、目にストレスがかかっている
相場 今、目のピント調節がうまくいかなくて近くや遠くが見づらくなるというお話が出ましたけれど、そもそも近くを見たり、遠くを見たりするのは、どんな仕組みになっているのですか?
荻野 人がモノを見るときは、目の水晶体がレンズのような働きをしています。近くを見るときには水晶体を支える毛様体筋に力を入れて、水晶体を厚くすることでピントを合わせています。遠くを見るときは力が入らず、リラックスした状態です。つまり、近くを見るときには無自覚のうちに、毛様体筋にストレスがかかっているんです。
荻野 インターネットの利用率や利用時間もここ数年で増加しています。10代~40代はほとんどの人がスマホを利用したことがあり、モバイル機器の平均利用時間は平成25年から28年の3年間で、1.4倍に増えました(総務省「平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」より)。このデータからも分かるように、現代人は目を酷使する環境にいるのです。
福山 知らない間に目にストレスがかかっていたんですね。疲れるのも納得です。
「近くを見るサポート」のあるコンタクトレンズが登場
荻野 そうなんです。ところで皆さんは、長年のコンタクトレンズユーザーとしてどんな視点でコンタクトレンズを選んでいますか?
相場 私はコストと装用感です。
飯田 以前、目の乾燥がひどくなったときに色々調べた結果、酸素透過率が重要なのではと思い、コンタクトレンズを変えた経験があります。他に“うるおい”というキーワードやUVカット付きかどうかも気になりますね。
福山 私も酸素透過率は気にしています。あとは、自分の眼球の形に合っているか。眼科の先生にチェックしてもらって、何回かメーカーを変えたことがあります。
荻野 皆さん色々と研究されているのですね。酸素透過率やうるおい、眼球の形に合っているか、UVカットなどもとても大切な選び方の視点です。でも今回の座談会は、目の疲れがテーマということで、素材や装用感だけでなく、“現代人の視距離”に着目したコンタクトレンズを提案してみたいと思います。
近方視の増えたライフスタイルに合わせて開発されたのが、「シード1dayPureうるおいプラスFlex」です。このコンタクトレンズの特徴は、遠くだけでなく、近くを見ることにも配慮していることです。
皆さんのように近視の方は、遠くが良く見える単焦点の近視用コンタクトレンズを使っている方がほとんどかと思います。しかしこちらのコンタクトレンズは二重焦点で、1枚のレンズの中に近くを見ることにも配慮したFlexゾーンを配置しています。それによって近くの見え方を補助し、遠くを見るときは従来の近視用コンタクトレンズのような自然な見え方が期待できるのです。