頑張りすぎず、まずは手を離してみる

――「気づいた方がやればいいというけど相手は一向に気づかない」「相手が家事を自分事としてとらえてくれない」という家事シェアにまつわるストレスをよく聞きます。

りゅうちぇる 確かに、気づかない人っていますよね。赤ちゃんが泣いていても耳に入ってないパパとか。でも中には、ママと子どもが完璧なペアに見えて、自分が手を出すと効率が悪くなるって尻込みしてる人もいるんじゃないかな。だから、会話やきっかけづくりが大切。

誰かに頼るより自分でやる方が早いって頑張りすぎちゃうママが多いですよね。頼らない自分に慣れていて、でも疲れ切っている。身体の疲れは回復できても、心がSOS出すまでになったらもう取り返しがつかなくなってしまいそう。子どもがいて、仕事も家事も全部ひとりでやるなんて100%無理ですよ。しっかり自分を甘やかしてほしいし、それができるのが、本当の大人だとぼくは思う。

抱え込みすぎず勇気を持って手を離してみてほしいな。男性でも女性でも、パートナーをどんどん頼ったりして、相手が何かやってくれたら、たとえテーブルを拭いただけでも、しっかり「ありがとう」って伝える。感謝されれば誰でもうれしいはずだし、頼られているうちに、特に男性にも家を守る自覚のようなものが芽生えてくると、ぼくは思います。

最初から決めてある家事の役割分担って、コミュニケーションしなくても回っちゃうからある意味楽。だけど、今つらいなら、諦めずにパートナーと話し合い続けてほしいと思います。

「家事シェア」のネクストフェーズとは?

――りゅうちぇるさんが考える「これからの家事」のあり方とは、どんなものでしょうか。

りゅうちぇる まず、「やらなくちゃいけないもの」という義務感を持たないこと。そして特に大事なのは他の家族と比べないことですね。「あの家のパパは夕ご飯まで作るのに」とか。「じゃあ、あなたは誰と結婚したの?」ってたずねたい(笑)。「自分たちはどうしたいのか」を2人で根気よく話し合うことだと思います。

例えば年末の大掃除は、ぼくたち夫婦にとって必要性を感じないからやらないけれど、新年はおろしたてのパジャマで迎えるのが楽しい約束のようになっている。どういう家事レベルが理想なのか、夫婦で話し合って自分たちの中だけの正解を見つけていかないと。便利な家事アイテムをそろえたり、掃除道具をどこに置けば手に取りやすいか相談したりと、2人で環境づくりをするのもコツですね。

どんどん多様化する今の世の中、家事だって多様化していいと思う。固定観念は捨てて「自分たち流」を見つけていくことが、これからの家事のあり方なんじゃないかな。

取材・文/後藤かおる 写真/三浦伸一 構成/横濱啓子(remix-inc.)

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