家事は特別なものじゃない。生活のクセに!

――りゅうちぇる家の家事シェアのコツは何でしょう。

りゅうちぇる 休日にまとめてやると散らかった状態が続くし、子どもと遊ぶ時間も削られちゃうし、それ自体がストレスになります。だからぼくもぺこりんも、気づいたらちょこちょこやっています。家事を特別なものと考えずに、いろんなシーンに溶け込ませているイメージですね。

例えば、トイレに入ったら水を流すのと同じくらいの気軽さで床を掃除して出るとか、お風呂も、スキンケアついでにパックしながら掃除するとか。一連の動作をセットにして習慣化しています。掃除道具を手に取りやすいところに置くのもコツです。

しばらく続けていくうちにクセになる。たったそれだけで癒やしと幸せが手に入るんです。もちろん家族みんなでクセづければ、わざわざ家事を分担する必要もないし、家事ストレスも感じない

子どもも、もうお掃除しています。今はまだ余計に散らかっちゃいますけど、それでも「自分で生活したうえで出た汚れは自分で片づける」という土台づくりのためにも、ハンディーモップなどで遊びながらお掃除してもらっています。

コミュニケーションで溝やギャップを突破する

――共働きで子育て中となると、家事の分担ですれ違う夫婦も多いと思います。

りゅうちぇる やっぱり大変さもシェアしないといけないですよね。その点、ぺこりんは、「今日、こんなことがあってあれもそれも大変だった。だから、洗濯ものを片付けられなかった」など、とすごく詳しく話してくれます。その「背景を話す」ということが実はとても大事だと感じています。それをしないで、自分は疲れているからやってとパートナーにお願いするだけだと、「え? 俺も疲れてるんだけど」って返されてイラっとするパターンに陥りがち。

背景を理解できれば「大変だったね」とか「自分がやっておくよ」とか相手の反応も変わってきますよね。男性も自分の事情を話さない人が多いから、2人の間に溝ができてどんどん深くなる。掃除はサボってもいい。けれど、会話はサボっちゃダメですね、絶対に!

――家事をシェアする場合、例えば夫婦で「気になる汚れのレベル」が違うときなどは目線合わせが必要になると思いますが、この点はどうしていますか。

りゅうちぇる トイレはこれでいいけど、キッチンはもっときれいにしたいとか、確かにぼくたちも、最初は気になるレベルが全然違っていました。そこは、「自分は大丈夫だけど、相手はイヤな思いをするかもしれない」という思いやりを持って、会話しながらすり合わせていかないと。お互い違う形の人間だから、ぶつかって話し合っていくうちに、角が取れて、同じ丸になって、お互いを理解し合えるようになる、ぼくはそれができる相手が運命の人だと思ってるんです。

自分から家事をするけれど、相手に気づいてほしい気持ちも湧きますよね。だから、ぼくもぺこりんも「やったよ!」ってアピールします(笑)。そして絶対に「ありがとう!」と言い合う。「親しき仲にも礼儀あり」だと思うし、そんなぼくたちの姿を子どもも見ていますからね。子どもに対しても必ず「ありがとう」を言います。