これからの季節、朝、室温が低いとなかなか子どもが起きてくれず、出かけるまでに時間がかかり気味になってきます。風邪もはやるこの季節、家ではできるだけ快適に過ごしたいものです。そんな朝の悩みにも体調管理にも役立つシステムがあるといいます。専門家に話を聞きました。

 AIスピーカー、コネクテッドカーなど、このところ「つながる」技術に関するニュースを目にすることが増えてきました。「HEMS(Home Energy Management System:ホームエネルギーマネジメントシステム)」「スマートハウス」もその一つ。

 様々な家電をネットワークでつないでコントロールする「HEMS」と、その技術を使い家庭内のエネルギーを賢く管理・制御する次世代住宅「スマートハウス」は、共働き家庭を「時短」の面からも、「エコ」の面からも支えてくれるといいますが、いったいどんなものなのでしょうか?

実は、時短につながるスマートハウス

三菱電機 先端技術総合研究所 映像情報プラットフォーム技術部 リビングシステム制御技術グループマネージャー 三木智子さん
三菱電機 先端技術総合研究所 映像情報プラットフォーム技術部 リビングシステム制御技術グループマネージャー 三木智子さん

 「スマートハウスは、簡単に言えば、家そのものや家電や車がネットワークでつながっている、エネルギーを工夫して使う家のこと」と話すのは三菱電機 先端技術総合研究所の三木智子さん。例えば外出先からスマートフォンでエアコンのオンオフが操作できたり、おふろのお湯はりができたり、あるいはAIスピーカーに向かって「電気をつけて」と言ったら電気がつけられたりといったこともスマートハウスであれば簡単にできるようになります。

 HEMSはその中でエネルギーを使い過ぎていないかを見守り、省エネアシストはもちろん、太陽光発電システムでつくった電気、電気自動車(EV)に蓄える電気まで、トータルでマネジメントするシステムのことです。「電気を一定以上使い過ぎたときには、ちょっと使い過ぎですよとHEMSがスマホやタブレットなどを通して教えてくれるんですね。それを見て、省エネモードにしようなどと判断ができるようになります」(三木さん)