料理苦手なパパは冷凍食品のちょい足しからトライ!

 共働きで家事もシェアする時代とはいえ、料理はやっぱり苦手というパパも多いもの。そんなパパが平日の夕食や休日の昼ごはんを担当することになったときには、「冷凍食品を活用してほしい」と、西川さんは話します。

 「例えば、冷凍のチャーハンやピラフなどに、市販の冷凍食品のブロッコリーをちょい足ししたり、小口切りにした青ねぎを冷凍保存袋に入れて冷凍しておき、凍ったままチャーハンの上にかけたりしてみましょう。見た目もきれいになりますし、栄養バランスもよくなるので、おすすめです。チャーハンやピラフなどは、レンジ加熱でなく、フライパンでいためるとぐんとおいしくなりますよ

 冷凍するものは肉や魚、野菜ばかりとは限りません。西川さんは、野菜ジュースを凍らせておくことをすすめます。

 「そうめんは、時間のないときにパパッとできるメニューですが、それだけだと見た目にも栄養的にも寂しいですよね。そんなとき、冷凍した野菜ジュースをおろし器ですりおろして、そうめんにかければ、見た目が華やかになり、栄養も補えます。シャーベット状でシャリシャリした食感なので、そうめんがより冷たくさっぱり食べられますし、めんつゆとの相性もいいんですよ。冷凍ジュースでなく、ホームフリージングした野菜をそのままそうめんにのせてもOK! めんつゆが解凍してくれます」

 野菜ジュースは、パックの口の部分を上に起こしてから冷凍庫に入れておきます。使うときは、冷凍庫から取り出して2分ほど室温に置いてから、口の部分をハサミで切って、中身を半分ほど出して使うのがポイント。

 「共働きだと平日は忙しいですし、休日も外出して、食事を作るのは面倒ということはよくありますよね。でも、冷凍食品やホームフリージングを活用すれば、簡単に食事が用意できます。うまく活用してほしいと思います」

取材・文/荒木晶子 撮影/岩澤修平



西川剛史
冷凍生活アドバイザー、冷凍食品開発コンサルタント
西川剛史 野菜ソムリエプロ、調理師免許取得。ベフロティ株式会社代表取締役社長。大学在学中から冷凍食品に興味を持ち、冷凍食品会社に就職。そこでの商品開発の経験を活かし、現在は冷凍専門家として活躍中。「マツコの知らない世界」「NHKごごナマ」「王様のブランチ」「ZIP!」などのテレビ番組やラジオ、雑誌などへの出演多数。著書に『もっとおいしくなる超・冷凍術』(洋泉社)、NHKテキスト『もっとおいしく! 攻めのフリージング術』(NHK出版)などがある。