パパをやる気にさせる全てが凝縮されている例え話として田中記者が紹介したのは、あるコーチングの先生を取材したときに言われたという、山本五十六の名言です。

 「やってみせて、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。本当にこの言葉の通りだと思っていて、基本的に、男性というのは単純なのだと思います。ありがとうと言われるだけでも喜ぶんですね。ただ、(女性からは)パパが家事や育児をするたびに、いちいちそんなことを言わなければいけないのかというふうにも言われてしまいそうですが……」

ママ友やパパ友と、送迎を頼める関係になるには?

 続く質疑応答では、「あらゆるコネを使って、ママ友、パパ友に緊急でお迎えをお願いすること。それでも無理なときには、埼玉に住んでいる妻の叔母に来てもらったりしてやりくりしている」という、編集部員の両立のノウハウに対し、こんな質問が上がります。

参加者 私の保育園では、ママやパパたちが忙しくて挨拶をするくらいしか会話がないんですが、どうやったら、パパ友、ママ友と、緊急事態をお願いできるような関係が築けるのでしょうか?

 この質問に答えたのは、田中記者と片野編集長です。

田中記者 もうこれは、「飲み会」です(笑)。パパ会は僕も主催していて、酔っ払って腹を割って話すと、そこから打ち解けて家族ぐるみの付き合いが始まるようになりました。お互いの家に行くようになると、そうしたお願いもしやすくなりますよね。

片野編集長 私の知っている、あるママグループは、パパも巻き込んで仲良くなっています。まずはママ同士が外にごはんを食べに行く計画を立て、その間、パパたちは子どもたちと一緒に誰かの家に集まったのだそう。そうして男女別に交友を深め、今ではパパ同士も下の名前で呼び合うほどに仲良くなったそうです。