不妊の原因の約半数は男性にあることを知っていますか?男性が早期に妊活に参加することで、妊活や不妊治療の負担を軽減できる可能性があります。そこで、役に立つのが、スマホを使って自宅で手軽に精子をセルフチェックできるツールです。

不妊原因の約半数は男性側。妊活や不妊は女性だけの問題ではない

 夫婦の5.5組に1組は不妊の検査や治療を受けたことがあり、不妊症を心配したことがある夫婦は3割以上に上ります(国立社会保障・人口問題研究所第15回出生動向基本調査)。2人目不妊で悩んでいるパパママもいるのではないでしょうか?

 「多くの夫婦が不妊に悩んでいるけれど、妊活や不妊治療は女性が主体。不妊は女性だけの問題、根拠はないのに自分は大丈夫、と思っている男性が多く、ほとんどの男性が行動を起こしていないのが現状です。けれど、実は不妊の原因の約半数は男性にあります。妊活や不妊は決して女性だけの問題ではないのです」。こう話すのは、スマホで簡単に精子の状態をチェックできるツール「Seem」の事業責任者であるリクルートライフスタイルの入澤諒さん。

実際は、不妊の原因の約半数は男性にある

リクルートライフスタイル ネットビジネス本部事業開発ユニットプランニンググループ プロデューサーの入澤諒さん。前職は女性の生理日管理のアプリに携わっていた。2014年にリクルートライフスタイルに入社し、「Seem」の事業化の検討を始めた

男性が早期に参加することで、妊活や不妊治療の負担を軽減できる可能性が

 下の図は、一般的な妊活・不妊治療の流れです。

現在の妊活・不妊治療の流れ。男性の参加が遅れ、時間とお金が無駄になっている

 「人工授精の段階になって、はじめて男性が婦人科で精液検査を受け、精子の状態が悪いと治療が必要になります。そうなると、それまでの期間とお金がすべて無駄になってしまいます」(入澤さん)

 とくに、女性の年齢があがるにつれて妊娠する可能性が低くなるため、男性が早期に妊活に参加するべき、と入澤さんは指摘します。

 「女性の年齢と不妊治療の成功率を見ると、20代でも成功率は20%、30代後半からぐっと下がり、40歳までいくと10%を切るくらい。1~2年で成功率が変わってきてしまうので、時間はとても貴重です」(入澤さん)

不妊治療の“成功率”は年齡とともに減少する(日本産科婦人科学会 「ARTデータ集(2012)」より)

 「自己流妊活をするタイミングで男性も精子のセルフチェックをし、何か問題があれば泌尿器科で検査を受けたり、男性不妊専門医に治療を受けるべきです。そうすれば男性の状態に合わせた適切な治療を早い段階で行うことができます。女性の負担も減るし、お金の負担も減ります。とにかくはじめの1歩が大事で、男性が一緒に行動を起こしてくれることで、その後に続く妊活や不妊治療の全体の流れを大きく変えることができます」(入澤さん)

Seemが目指す妊活・不妊治療の流れ。男性が初期から行動を起こすことで、治療期間を短縮できる