シングル女性が「仕事と家庭の両立」を考えたとき、一番不安に思うことが家事といいます。また、働く既婚女性が感じるストレスの筆頭も家事。家事のストレスはどこから来るのか、どうしたらストレスなく家事と付き合えるのか。心理学から見た性格タイプ別の家事の弱点と対策、「片付かないストレス」の裏に隠れている意外な心理、相手のタイプ別に見た「家事シェア」の必勝コミュニケーション法、家事外注の上手な利用法などを専門家に聞いていきます。

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毎日こなしている家事のスタイルは、心の働き方のクセに影響を受けているかもしれません
毎日こなしている家事のスタイルは、心の働き方のクセに影響を受けているかもしれません

 「家事は、100人いれば100通りのやり方がある」と言われます。誰もが自分なりのやり方で、得意や不得意があるのを感じつつも日々家事に取り組んでいるのでは。そこで、家事のスタイルの違いを心理学の観点から解き明かしてみました。ユング心理学の研究者で臨床心理士の福島哲夫・大妻女子大学教授に、性格タイプが分かるテストと、タイプ別の家事の得意・不得意の解説をお願いしました。さらに知的家事プロデューサーの本間朝子さんが、タイプ別に「家事がラクになる方法」をアドバイスします。

 深層心理学の研究者で精神科医のカール・グスタフ・ユング(1875~1961年)は、人の性格はいくつかのタイプに分類することができ、それは「習慣となって形成された心の働き」であると説明しています。つまり性格とはその人の心の働きのクセ、といえます。ユングはその考えをもとに、性格のタイプを4つに分類しました。

 物事に取り組む際にどのような基準から判断をするのか、何が大きなモチベーションになるのか、目の前の事象をどのような側面から受け取るのか。日常のことである家事への取り組み方も、自分のこうした心の働きのクセに当然ながら影響を受けています。

 以下の、全28問のテストを深く考えずにやってみましょう。それぞれ「よく当てはまる」なら4点、「まあ当てはまる」は3点、「迷う感じ」なら2点、「当てはまらない」や「考えたことがない」は1点として、質問群ごとに合計点を出します。最も点数の高いものがあなたのタイプとなります。

あなたの「心の働きのクセ」を判別するタイプ別テスト

 次からの合計28問について、それぞれ「よく当てはまる」なら4点、「まあ当てはまる」は3点、「迷う感じ」なら2点、「当てはまらない」や「考えたことがない」は1点とします。

 質問は7問ずつ、合計4つのグループ(A~D)に分かれています。合計点数が最も高いグループが、あなたのタイプとなります。

<次のページからの内容>
◆ あなたの「心の働きのクセ」を判別するタイプ別テスト
◆ 論理的で客観的な「思考タイプ」: 家事ワンオペにならないよう要注意?
◆ 判断に気持ちが入る「感情タイプ」: 捨てられず、モノがあふれがち
◆ 自分の感覚にこだわる「感覚タイプ」: 家事はサクサクこなすが、オタク化すると危険?
◆ 目の前のことから別のアイデアがひらめく「直観タイプ」: 思い付き倒れが多く、片付けが苦手?