子育ては期間限定。気づきの機会を大切に

青野 実は僕は、子どもが生まれるまで、育児をする気は全然なかったんです。妻が妊娠中も他人事という感がありました。でも、それを許さない強い妻がいて、安藤さんに勧められて育休を取り、雷が落ちた。育児ってこんなに大変なの、と知ってからは、子どもを保育園や病院へ連れて行くのも当たり前になりました。

安藤 子育てを通して男も成長できるんだよね。子育ての楽しさや喜びに気づき、妻と共有できるというメリットもあるし。

山口 子どもにとってはママとパパが笑顔で仲良くしているのを見るのがなによりうれしい。逆に、両親が言い合いをしているときがいちばんつらいから、パパの育児参加で、家庭に笑顔が増えるのはいいですね。

 人生は一度きりで、そのとき何に気づくかが大事。子育てにもたくさんの気づきがあふれています。その機会を自ら放棄するのは本当にもったいないし、社会にとっても損失となるのではないかな。これからも私たちは、一人一人がよりよい人生を送れるように、貴重な子育てという時期に、光を当てていきます。

「子育ての楽しみや喜びを夫婦で共有してほしい」と話す3人
「子育ての楽しみや喜びを夫婦で共有してほしい」と話す3人

(取材・文/福本千秋 撮影/水田秀樹)

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