子どもの持つ力を育むヒントとなるようなゲームの遊び方

第2部では、松丸さんによるゲームのデモンストレーションとゲーム体験が行われ、参加した子どもたちは大いに盛り上がりました
第2部では、松丸さんによるゲームのデモンストレーションとゲーム体験が行われ、参加した子どもたちは大いに盛り上がりました

 イベントの第2部では、松丸さんが大好きでよくプレイするというNintendo Switchソフト『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』のデモンストレーションと、参加親子によるゲーム体験が行われました。

 このゲームソフトは、「はじめてゲームに触れるような小さな子どもにも安心して与えられる」をコンセプトに開発されたもので、兄弟姉妹や親など2人で楽しめるポケモンのゲーム。タイミングよくボールを投げることでポケモンがつかまえられますが、2人で息を合わせることでよりポケモンが捕まえやすくなるなど、メインのプレイヤーをもう1人がサポートしながら遊べる仕組みがあります。

ゲームとの付き合い方で子どもたちが体験したのは、2018年11月に『ポケットモンスター』シリーズ初のNintendo Switchソフトとして登場した『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』。発売/株式会社ポケモン 価格/各5980円(税別・メーカー希望小売価格)
ゲームとの付き合い方で子どもたちが体験したのは、2018年11月に『ポケットモンスター』シリーズ初のNintendo Switchソフトとして登場した『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』。発売/株式会社ポケモン 価格/各5980円(税別・メーカー希望小売価格)

 「ポケモンには、くさ、ほのお、みずなど全18のタイプがあり、使うポケモンのタイプによってどのタイプのポケモンに強く、どのポケモンに弱いかが決まっています。相手のポケモンを見極めて戦略を立てれば強くなる」と松丸さんはポケモンゲームが初めての子どもたちにも分かるように丁寧に解説。草むらや洞くつなど、場所に応じて相手のポケモンが変わるため、バトルにおける使い分けを考えるとゲームが進めやすく勝ちやすくなると続けます。

 「そういうところも学びのポイント。ゲームを通じて、状況に応じて戦略を使い分けることで、プランを立てる力も付いてきます。ちなみに特殊ですが、くさタイプのポケモンが必ずくさタイプの技を使うわけではなく、くさタイプだと思わせて全然違うタイプの技を出すという攻撃もできたりします。こういうこともできると、だんだん戦略が深くなってくる」(松丸さん)

 また、マップにはいたるところに謎解きのヒントが隠されていて、これを覚えていると断然強くなれるといいます。「ポケモンの力を借りて突破できるギミックがないか、高いところにある道具を取るにはどんなポケモンを使えばいいか、いろいろなことを考えるのも楽しみの1つです」と松丸さん。

 悪の組織に負けることもあるけれど、すぐにリトライして戦うことができるので、負けて悔しい思いをしながらも次はどうすれば勝てるのかを考える必要があるのもポイントです。できる限り情報を集め、戦略を練り、考えてポケモンを出すなど、実は考える要素がたくさんあり、これが子どもたちの記憶力や作戦を立てる力、柔軟な発想力を伸ばすといいます。

 ゲームでは様々な障害が与えられるけれど、楽しんでいる身からすれば、それは「乗り越えたい障害」。勉強と違って、「乗り越えるためにはどうすればいいんだろう」と子どもは自主的に考えるようになり、打破力のようなものも自然と身に付くといいます。実際、算数の授業では割り算が解けなくても、ポケモンの攻撃に置き換えれば粘り強く取り組み、割り算が解けるという子はたくさんいるとか。

 「興味があって楽しいことだから、自分で考えて頑張ることができるんです。勝つことが重要なのではなく、大事なのは勝てる方法を考えること。ゲームで繰り返し鍛えられることで、柔軟な発想で0から1を生み出す力や、自分で考える力が養われると僕は思っています」

 解説の後は、お楽しみのプレイタイム。松丸さんの言葉に耳を傾けていた子どもたちは、笑い声をあげて楽しそうにプレイを始めました。松丸さんも「お子さんがリード!」「いいね!」などと声をかけながら各席を回っていました。