「今度、子連れでロンドンに行くの」という友人に、毎年夏休みはイギリス滞在の筆者がもれなくおすすめしているアクティビティーがあります。所要時間90分で予約不要、しかも無料というお手軽さにもかかわらず、内容は大人も唸る面白さ。子どもの知的好奇心を大いにくすぐる、大英博物館(British Museum)の「ギャラリー・バックパック」を、7歳(当時)のわが子の実体験を通してご紹介します! お子さんとの旅の計画にお役立てください。

あの大英博物館を子どもも楽しめる

 大英博物館といえば、ロゼッタ・ストーンをはじめ、貴重なコレクションがずらりと並ぶ世界有数の巨大博物館。筆者もロンドンに行くたび、子ども(現在8歳)と館内探検を楽しんでいるが、昨年、子ども向けのアクティビティーがあることに気づき、参加してみた。

大英博物館
大英博物館

 名称は「Gallery Backpack(ギャラリー・バックパック)」。ロビー(Great Court)のファミリー受付(Families Desk)で体験したい旨を申し出ると、メニュー表を渡され、「どれがいい?」と尋ねられる。「5歳未満向け」「5~9歳向け」などと年齢別に分類されているなかから、「7~11歳向け」だという「エジプトのミイラ」を選ぶと、10ポンド(1500円程度)のデポジットと引き換えに、青いバックパックとガイドブックが手渡され、「2時半までに戻してね」。90分以内に返却、というシステムだ。

お宝入り(?!)のバックパックを背負って、さあ出発!
お宝入り(?!)のバックパックを背負って、さあ出発!

 何やら宝物(?!)が詰め込まれているらしいパックを背負い、浮き浮きと「エジプト」コーナーへ向かう娘。ガイドブックの指示に従ってパックから「1番の袋」を取り出すと、肺や心臓などの人間の臓器をかたどったフェルトの詰め物一式が登場。まずは「シートの上の正しい位置に置けるかな?」というのが最初のタスクだ。