親の食わず嫌いで子どもの未来を閉じてはいけない
夏野 もったいないと思うのは、「デジタルは苦手だから」と、食わず嫌いのままでいる人たち。だってスポーツ、料理、ダンス……何をするにもデジタル・テクノロジーは助けになるよね。楽しみも必要情報も膨らませてくれるオールマイティなツールだよ。大人も好きな何かについて検索することから始めてどんどんテクノロジーを味方にしていこうよ、と伝えたいな。知らないものって危険に見えるんだ。「ネットは危ない」と言って、その素晴らしさ、可能性まで子どもから遠ざけるのは、危ないからとクルマに乗せないのと同じだよ。
SASUKE スマホやゲームは頭にも体にも悪いって聞いたことあるけれど、僕2歳から使い続けてます（笑）。使い方さえ間違えなければ、小学生もPCは使って大丈夫だと思います。
夏野 SASUKE君はこの8月に新しく2曲もリリースしたり、絶好調だね。人を元気づけるような歌詞が多いよね。
SASUKE 悲しみの共感もあると思うんですが、今の僕は楽しいことでの方が何倍も人を応援できると思うし僕自身も楽しい。朝まで作曲に没頭しちゃうことをストイックだねって感心されることもあるんですが、本当に好きなことなので「ん？」って思えちゃうんです。
夏野 確かに子どもが大人以上の力をもっていることがある。実際に体力もあるんだ。好きが見つかれば、子どもたちはいくらでも集中して続けられるんだよね。
僕が次に欲しいのは動画編集ができるPC
SASUKE 愛媛と東京を往復するときはノートPCを持ち歩いています。最近は動画の編集に興味が湧いてきて、動画の編集環境や機能が充実したノートPCが欲しくて。
夏野 僕は都内の数カ所かにオフィスそれぞれにPCを設置している。日本は街のwi-fi環境がまだまだ使いにくいから、移動中はPCをほどんど利用しない。代わりに、どのオフィスでも全く同じ状態から仕事に手を付けられるように整えているんだ。
SASUKE うわぁー憧れるなぁ。僕も愛媛と東京にスタジオを持って、それぞれにPCを設置してどっちに滞在しているときも作曲に没頭できるようになりたいと思います。
夏野 SASUKE君なら近い将来、きっと自分の力で実現できるよ。
夏野 剛 （ なつの・たけし ） ドワンゴ代表取締役社長CEO
1965年生まれ。早稲田大学、ペンシルベニア大学経営大学院卒業。ベンチャー企業副社長、トランスコスモス社外取締役などを歴任し2001年にビジネスウィーク誌「世界のeビジネスリーダー25人」の1人に選出される。19年、ドワンゴ社長に就任。慶應義塾大学政策メディア研究科で特別招聘教授として「ネットワーク産業論」を教えている。GMOインターネット財団理事、セガサミーホールディングスグリーなど取締役も兼任。テレビのコメンテータも勤め著書も多数。高校1年生と小学6年生、2人の娘のお父さん
SASUKE（さすけ）ミュージシャン・高校生
2003年生まれ。幼い頃から親の好きな音楽を聴いて育ち、2歳から音楽に合わせいつも踊るように。5歳から本格的にダンスを習い始め、作曲も開始。10歳でニューヨーク・アポロシアターのダンス大会「アマチュアナイト」で優勝。14歳の時に行った原宿での路上パフォーマンスが話題となり様々なメディアに取り上げられる。元SMAPのメンバー“新しい地図joinミュージック”に楽曲『#SINGING』を提供。新進気鋭のトラックメイカーとして注目を集める。『新元号覚え歌』『J-POPは終わらない』『夏ぼっち』など今春から新曲を次々とリリース。現在、高校1年生。家族は両親と弟
（取材・文／加納美紀 カメラマン／三木匡宏 構成／太田留奈）
マウスノートPC「m-Book X400シリーズ」
マウスコンピューターのノートPC最大の特長は、使い手のニーズに合ったカスタマイズだ。子ども用のファーストPCとして、興味あるお絵かき・ゲーム・動画編集などのソフトや機能を搭載したり、容量やストレージを調整したり。軽量なのでリビングに置いて家族でカジュアルに利用する場合にも最適だ。
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