「1人1台の自由に開けるPC」から最高レベルの情報が届く

夏野 スマホで何でもできると考えている人もいるけれど、機能も違うし、そもそもPCの大きさは動画を見るのにがぜん適している。これからは、プログラミングにPCを使いたくなる子どもも増えるだろうしね。

SASUKE 作曲やアレンジなどスマホではできないことも多いので、僕にとってはPCは不可欠です。

夏野 SASUKE君、PCやインターネットのない人生って考えられる?

SASUKE うーん。もしPCがなかったら、生きたり考えたりする世界がとても狭くなっていたはずです。僕がダンス好きと気づいた両親がダンススクールを探してくれたんですが、まだ2歳だったのでリズム体操の教室しかなかった。体験に行ったけれど、やっぱり違うと。それからはネットで海外のダンス大会やダンス番組を見ながらずっと踊っていました。PC画面を通していろんなことができるようになったのは確かです。

夏野 まだ字が読めなくても動画であらゆることが独学できる。子ども部屋を与えるより1台の専用PCを贈るほうが、興味のあるものが見つかったり、好きなテーマの知識を深められる。情報のバリエーションやレベル、量、いずれも親は絶対にかなわないんだから。

ピアノも英語もプログラミングも夢のために使うもの

SASUKE 「プログラミング必修化」という言葉に少しだけ違和感があります。「とりあえずピアノを習いなさい」みたいな印象なんです。弾きたい曲があるから「ピアノを覚えたい」というのが普通だと思うんです。「PCを必ず使いなさい」というよりは、好きなものや作りたいものがあったときに、PCやネットを利用すると、すごく便利だと思うんです。

夏野 英語も同じだよね。英語をマスターしようと単語を一生懸命覚えても楽しくないし続かない。伝えたいことがあったり、読みたいものがあるとき、英語を本当に学んで使いたくなる。SASUKE君世代も、これからの小学生や中学生も、夢を見つけてプログラミングも身に付ければ、夢のかなえ方を必ず見出せるんだ。想像するだけでもワクワクするよ。