仕事と子育てに全力疾走中のDUAL世代と同じ経験をしてきた勝間和代さんは「ルーティン1つ1つの手間が減る方法を真剣に考えることが大切。その積み重ねから、必ずゆとりが得られます」とアドバイスする。ご自身も家事でも仕事でも工夫を重ね、ガジェット類もフル活用し、多彩な活躍の時間を作り出してきた。今回注目したのはIoTスキンケアサービス「Optune(オプチューン)」。記事後半では、「Optune」を実際に試した勝間さんが資生堂の開発責任者に他では聞けない質問を投げかけ、本当の幸せについても語り合う。


【PART-1】 勝間和代さん流の<脱・多忙>習慣 

“多忙”を緩める勝間流「1分積立」と「コスパ・ガジェット」

 手を抜いても成果に影響がないことはとことん手を抜く。これが勝間さんの最初のアドバイスだ。忙しさに押しつぶされそうになる前にぜひ「何が省略でき、どうすれば時短につながるか」を、毎日ひとつずつ、真剣に考えようと薦めてくれた。

 ひとつの方法で節約できる時間が1、2分でもいい。いくつものソリューションが重なり徐々に時間に余裕ができる――というわけだ。「私は洗濯ものを、乾燥機付きの浴室に並べたニット乾燥用ネットにのせて乾しています。洗ったらそこに投げ置くイメージ(笑)。洗濯バサミでとめる、はずすのプロセスが無駄に感じられ考えた方法。購入する服はノーアイロンの素材を選びます」

 勝間さんは最近、経済評論家のみならず最先端ガジェット&パーソナルサービス通としても名を馳せ、気に入ったガジェットを使いこなす様子はYouTubeの動画配信でも見られる。自宅の各部屋にスマートスピーカーを備え、電子レンジやテレビ、ビジネスツールともつなげている。

「自走式ロボット掃除機も調理機能のある電子レンジも手放せません。3年、5年、毎日使うものなら1日単位の費用と、それで得られる解放感を比較してみるといいでしょう。コスパ(コスト・パフォーマンス)の高さに気付くケースは多いものです」


ガジェットに任せることで仕事のクオリティまで高まる

 「自走式お掃除ロボットは1人のお掃除係に値する。食洗器は皿洗いのプロを雇っているのと同じ。時短ばかりか、ときには自分より高いクオリティに仕上げてもらえます」。同じ理由で勝間さんがフル活用しているのは定額で月に何回でもTPOに合うプロによるコーディネート一式が届くサービス。講演会ごとに服を買いに行く時間、組み合わせを考え、着た後にケアをするといったストレスもなくなったという。

 「新しいガジェットはどんどん取り入れ、自分に合わなければ手放す。いちばん大切なのは、今をどう過ごしたいかです」。すてきな時間を得るために、例えば月2万円まで、または賞与の5%までなど、自分で許せる上限を決めることもすすめる。「そう決めることで、より積極的に便利な機能を生活に取り入れやすくなります」