親の重要な役割は、栄養たっぷりの食事の用意

―― サッカーをやっている子を持つ親に「これだけは言いたい」ということはありますか?

高倉 お子さんにごはんをちゃんと食べさせてあげてください。ちゃんと食べていないとサッカーをしようにもパワーが出ません。一流の選手になるためには、しっかりした食事を取らせる必要があります。体が基本です。練習ばかりに注視せず、栄養面で充実した食事をさせて、十分な睡眠を与える。それが親御さんの役割だと思います。

 プレーのことは別にそれほど一生懸命に言わなくてもいいのでは? とも思います。親御さんが一生懸命になるのももちろん分かりますが、子どもに任せたほうがいい。

 私はお母さんたちにもサッカーを教えています。お子さんがサッカーを始めたのをきっかけに、自分もサッカーをやってみたい、とおっしゃるお母さんたちです。そんなお母さんたちが自分もサッカーをするようになると、「子どもに何も言えなくなった」と言い始めます。前は「何であんなプレーしかできないの?」と言っていたのに、「うちの子、なんて上手なの!」って思うようになったと(笑)。

試合でのギャラリーからの指示出し、叱咤激励は“退場”

―― 子どものサッカーの試合で、ギャラリーから子どもに指示を出したり、大声で叱咤(しった)したりする親御さんがいますが、どう思われますか?

高倉 アウトですね。“退場”です。そういうことをしていると、ワンプレーごとに子どもが親の顔色をうかがうようになりますよ。親御さんのほうにも「監督が何も言ってくれないから」などといった言い分をお持ちなのかもしれませんが、子どもに任せることも大事ですし、子どもをチームに預けたら監督やコーチに任せるべきです。監督のやり方が腑に落ちなければ違うチームに行けばいいのではないでしょうか。

―― さて、子どもの成長についてお聞かせください。普段、あまり攻めるプレースタイルではなかった子どもが成長して変わった! ということはあるのでしょうか?

高倉 そういう子って、突然変わるかもしれませんよ。子どもはふとしたことをきっかけにガラリと変わる可能性を秘めています。