在宅医療を担う医師のカルテの入力代行などを行うクラウドクリニック。医療コンシェルジュとして医療業界で経験を積んできた川島史子さんが2015年に創立し、東京本社のほか、長崎、名古屋、ベトナムなど6カ所にサテライトオフィスを、福岡にオペレーションセンターを備える。42人のメンバーのうち40人が女性だ。

指揮命令系統の存在しない自律的組織体系や、「働きやすさ」を最優先に構築してきたという組織づくりについて聞いた【上】編に続き、【下】編の前半では、クラウドクリニックに「短時間正社員」として転職し、2カ月目となる女性メンバーに、実際の働き方についてお話を伺う。後半では、就業形態も働く場所も業務時間帯もバラバラのメンバー同士が気持ちを一つにし、ICTツールを介して活発にコミュニケーションを取り合っている理由に迫った。

<クラウドクリニック取材レポート>
【上】 ティール組織で短時間勤務ママも成長しやすく
【下】 入社面接で第2子希望していることを素直に言えた ←今回はココ

 クラウドクリニックに入社し現在2カ月目となる平塚麻衣さんは、2歳の子どもを育てるママ社員。新卒から5年半の間は、建設系の会社で総務、経理、人事などの仕事を経験。結婚後は派遣会社に登録し、第1子出産後も仕事を続けていたが、スキルアップをしたいと考え、今年2月、転職活動を開始した。

 子育てとの両立に悩んでいることと、医療事務資格を持っていたこともあり、クラウドクリニックに出資している親会社に勤める妹からクラウドクリニックを紹介され面接を受けた。当初は、自宅の近くで新しく派遣の仕事も見つけるつもりで、同社はダブルワーク先として考えていたという。

 「だから正社員でなくパートタイムで勤務するつもりだったのです。ところが3月に5日間の研修を受けに来た際、メンバーたちが福利厚生や社内規定についての話をしているのが聞こえてきまして…。その様子が私にとってキラキラと楽しそうに見えました。私は過去に、総務や経理、人事の経験があったことからも、微力ながらも自分の経験を活かせることは多いかもしれない、と感じました

 また、これからの超高齢社会で不可欠な存在となる在宅医療をサポートするという企業理念にも共感しましたし、何より向上心が高いメンバーが多いと感じて、この中で自分も揉まれたいと思い、正社員になりたいと率直にお伝えしました」

右から創業者で代表取締役兼医療コンシェルジュの川島史子さん、コンシェルジュリーダー・秘書の高岡麻由さん、コンシェルジュ・広報の平塚麻衣さん、看護部長の三浦あかねさん、ディレクターの吉田智美さん
右から創業者で代表取締役兼医療コンシェルジュの川島史子さん、コンシェルジュリーダー・秘書の高岡麻由さん、コンシェルジュ・広報の平塚麻衣さん、看護部長の三浦あかねさん、ディレクターの吉田智美さん

次ページから読める内容

  • 指示されずに動くことにも2カ月で慣れた
  • ICTツールを駆使しつつも、アナログ的なコミュニケーションを何よりも重視
  • 月1回の全体ランチ会には、リモートで参加するメンバーも

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