松家戒斗さん(会社員・製造チーム責任者)の育休

家族:妻(看護師)、長女(4歳)、長男(2歳)
□ ひとり目の夜泣き体験を踏まえ育休を決める
□ 長女との距離をぐんと縮められた
□ 職場のチーム全体の能力が大きく向上

新プロジェクトと重なる時期の育休取得に周囲は動揺

第一子の娘は夜泣きが激しく1歳半までほぼ毎晩あやす必要があり、また風邪などで体調崩すことも度々でとても手がかかりました。第二子出産についても、僕と妻が仕事と育児を両立できるかは非常に気がかりで、妻の強い要望もあり、育休取得を決心しました。自分が第二子の育児にしっかり向き合うために、いろいろ検討し、期間は生後約2カ月からの4カ月間と決めました。

注:育休は原則、子どもが満1歳の誕生日前日まで取得できる。ただし、保育所に入所できない等の理由で1歳から1歳6か月(又は1歳6か月から2歳)までの延長が可能だ
注:育休は原則、子どもが満1歳の誕生日前日まで取得できる。ただし、保育所に入所できない等の理由で1歳から1歳6か月(又は1歳6か月から2歳)までの延長が可能だ

社内での男性の育休取得は、10年前に1人だけで、その後はなし。僕は作業プロジェクトの責任者で業務内容が多岐にわたり、その上、出産予定日以降には新しい製造装置の導入で忙しくなることも予想されました。まさに新装置のキックオフ会議と上司への育休取得報告のタイミングが重なり、とても驚かれてしまいました。その後、同僚に報告した際も、同様の反応でした。

同僚たちの協力的な引き継ぎのお陰で安心して休みに入る

しかし、育休の取得自体には社の皆が抵抗なく応援してくれ、快く自分の業務を引き受けてくれました。例えば、作業計画表の作成も早々に同僚が行い、僕が内容を確認するといったタッグを組み、円滑に引き継ぎができました。育休に入る前から自分の業務を周囲が確実に把握してくれていたことで、不在中の不安が取り除かれ、スムーズに育休に入ることができ助かりました。

職場に復帰する際は、上司からの「おかえり」というひと言に、気持ちよく戻れたことを覚えています。

育休経験を経て「家事も育児もできる方がやる」が定着

育休中は責任を持って育児を行うと心に決めていて、妻にも「下の子の世話は自分がするから心配ない」と宣言しました。ミルクを飲ませることから、おむつ替え、夜泣きの対応まで、第二子の育児は一手に引き受けましたし、上の娘についても、毎日保育園の送迎や入浴、公園遊びなど、とことん育児をしました。食事の用意も可能な限り僕がするように心掛けました。

職場復帰後も、保育園で子どもに何かあれば僕の職場に電話がかかってくるようになっています。家事は夫婦で先に帰宅した方が夕食を作るようにするなど、一段とスムーズに分担できるようになれたと思います。そして何よりも、妻から「ウチのパパには安心して子ども達を任せられるので、気持ちの部分で負担が減った」と言われ、充実感でいっぱいです。

自分の育休中に職場のチーム全体の能力が向上

復帰したとき、明らかに僕のチームの仕事力(作業計画表の作成やプログラミングのスキル)が高まっていたのは、うれしい副産物でした。以来、意識的に、休んでいる社員の穴を互いに補いやすい環境に整えています。

僕自身も、自分たちの親に頼らず子育てをする大変さを実感し、育児に対する理解も深まりました。「うんちのオムツを替えるなんて無理」と言う友人もいますが、慣れれば匂いも全く気にならないよと返します。また、育休を通して上の子と過ごす時間も多く取れ、以前より子どもの訴えることや話していることがきちんとわかるようになり、親子の距離が近くなったことを実感しています。